OVER 10 LITTER CAMION

TEAM KAMAZ MASTER  /  KAMAZ 4911 (ロシア)  http://www.kamazmaster.ru/
KAMAZ豪快なジャンプや四輪ドリフトといったド派手なアクションで、今やパリダカ・カミオンの代名詞となったカマズ。参戦当初はリタイヤを繰り返していたが、02年から5連覇を果たし、絶対的な強さを誇る常勝軍団へと成長を遂げた。中でもエースのチャギュインは7年間で5勝と抜群の速さで王者の風格すら漂わせている。ベース車両である4911は850馬力オーバーの18リッターV8ツインターボを搭載したレース専用車両。

TEAM MAN  /  MAN TGA 4X4 special (オランダ)  http://www.manwithamission2.com/
MANオランダ人のハンズ・ステイシィが率いる新興チームだが、豊富な資金力を武器に立て続けに完成度の高い新型車を開発し、07年に総合優勝を獲得。08年はマンの全面協力のもと、更なる体制強化を図り、プロトタイプ2台+市販車2台+サポートカミオン3台のフルワークス体制で2連覇を狙うと共に、「MAN with a Mission 2」として全ステージ制覇の目標を掲げている。

TEAM DE ROOY  /  GINAF (オランダ)  http://www.dakar-derooy.com/
GINAF80年代のパリダカで1,200馬力のツインエンジンを搭載した最強カミオンを率いて話題となった名物ドライバー、ヤン・デルーイが02年大会より復帰。初年度は6位と奮わなかったが、その後は年々体制を強化し、800馬力オーバーの新型車両を続々と開発。毎年、優勝争いを繰り広げるも、詰めの甘さが目立ち、復帰後の優勝は果たせていない。08年に向けては長年のパートナーであるダフとゴロワーズの撤退を受け、イベコエンジンを搭載した3台のプロトタイプ車を投入し、巻き返しを図る。

LOPLAIS TATRA TEAM  /  TATRA T815 (チェコ)  http://www.loprais.cz/
TATRAパリダカで優勝6回、2位4回、3位2回を獲得した伝説的ドライバー・ロプライスが率いる古豪チーム。ロプライス自身は03年の大クラッシュ以降、リタイヤが続き、06年限りで現役を引退。しかし、自ら開発を手がけた車両を甥に託した07年大会で見事3位を獲得し、古豪復活を果たす。800馬力近くまでチューンアップしたKHD製16リッターV8インタークーラーターボを規定ギリギリまでミッドシップレイアウト化したプロトタイプ車で優勝を狙う。

TEAM GINAF RALLY POWER  /  GINAF X2222 (オランダ)  http://www.ginafrallypower.nl/
GINAF四輪独立懸架のシャーシユニットに950馬力を発揮するキャタピラー(CAT)製18リッター直6ターボを組み合わせた文字通りのモンスターカミオン。車両総重量は9,500kgでトンあたり100馬力を誇り、圧倒的なパンチ力は他の追従を許さない。07年には終盤まで総合3位をキープしていたが、ロプライスに捉えられ、4位でフィニッシュ。08年に向けては2台のプロトタイプ車を投入し、表彰台獲得を目指す。

TEAM PETROBRAS LUBRAX & TEAM LIVE SCORE  /  TATRA T815 (チェコ)  http://tomastomecek.cz/
TATRAブラジルの石油公社・ペトロブラスのスポンサードを受け参戦を続けるタトラのサテライトチーム。ブラジル人のデ・アヴェゼベドとタトラの元ワークスドライバー・トムチェクとのコンビで毎年、優勝争いを繰り広げていたが、協力体制を保ちつつ、05年度からトムチェクが独立割。空冷19リッターV12ツインターボを搭載する車両は旧式で、近年のパワー競争からは遅れをとっているが、ドライバーの経験は共に豊富でルートが厳しくなれば侮れない存在だ。

TEAM MOTORSPORT ITALIA  /  IVECO AT190T44W (イタリア)  http://www.motorsportitalia.com/
IVECOイベコは98年より元WRCチャンピオンのミキ・ビアシオンを擁し、レンジャーと同じ10L以下の車両で参戦を続けてきたが、06年大会にはハイパワーの13リッターエンジンを搭載した3台の新型車両を投入。無冠の帝王マーク・アレンと共に、大会序盤は連日、トップ5に名を連ねる速さをみせた。しかし、07年にはワークス活動は休止となり、ベテランのビスマラが車両貸与を受け、参戦を続けている。

TEDOM TRUCK TEAM  /  LIAZ 111.154 DAKAR (チェコ)  http://www.martinmacik.cz/
LIAZタトラのロプライスチームとの協力体制で03年から参戦を続けるリアズは地味な存在ながら年々、着実に戦闘力を向上させている。公称450馬力のリアズ製12リッター直6インタークーラーターボは現在のカミオン部門において、旧式感は否めないが、07年大会では序盤からトップ10に食い込む速さをみせた。惜しくもマシントラブルで結果は残せなかったが、08年は2台体制で上位進出を狙う。

HANS BEKX TEAM SPORT  /  DAF CF75 (オランダ)  http://www.hansbekxteamsport.nl/
BEKX98年からジナフで参戦を続けていたベックスが05年よりダフをチョイス。プライベートチームながら、自ら車両開発を進め、05年大会は最後までカマズとの優勝争いを繰り広げた。しかし、ダカール到着時の再検査で車両レギュレーション違反が発覚し、失格処分に。その後は車検落ちやマシントラブル、さらにはダフのパリダカ撤退と不運が続いているが、再起を懸け、08年もダフでの参戦を表明した。

UNDER 10 LITTER CAMION

MERCEDS UNIMOG U500 (ドイツ)

新型ウニモグU500はパリダカ以外のラリーレイドにも積極的に参戦し、年々、戦闘力を向上させている。もともと悪路走破性には定評があり、エンジンをチューンした現行車はレンジャーに匹敵する速さをみせる。近年、繰り広げられたレンジャーとの死闘は記憶に新しい。強敵・ビスマラはイベコに移籍したものの、レンジャーにとっては依然侮れない存在だ。

UNIMOG

IVECO EUROCARGO ML140E24W (イタリア)

車体は排気量6リッターとレンジャーよりひとまわり小振りだが、元WRCチャンピオンのミキ・ビアシオンによるチューンアップで区間によってはレンジャーを上回る速さをみせる。05年大会は僚友に無冠の帝王マーク・アレンを迎え、新型車を投入。エンジンパワーも400馬力にアップし、レンジャーと接戦を繰り広げた。07年モデルはジウジアーロのイタルデザインが製作に加わり話題を呼んだ。

IVECO

MAN L90 (ドイツ)

97年に日野レンジャーを駆り総合優勝を果たしたJ.P.ライフが自らハンドルを握り、車両開発を担当。トライアンドエラーを繰り返しながら、熟成を重ねてきた。マンはライフが開発した450馬力のスペシャルモデルを市販しているため、各チームのクイックアシスタンスという位置づけで、毎年20台ちかくがエントリーリストに名を連ねる。

MAN

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