ダカールラリーとは

 
ROCK ELEPHANT
砂漠や山岳路など未開の大地を舞台に繰り広げられる、世界で最も過酷なモータースポーツがダカールラリー、通称:パリダカだ。総走行距離10,000kmに及ぶ長く厳しい道程を戦い抜くには、車両性能やドライビングテクニックはもちろんのこと、パーツ供給のロジスティックス、車両の修復能力やルートを的確にトレースするナビゲーション能力、数週間に渡り集中力を保ち続ける精神力や体力、さらにはあらゆる駆け引きが可能となる経験などなど、数えだしたらきりがないほどの能力が必要となり、総合的な力が試される競技と言える。だからこそ、自ら出場資金を調達し、これらすべてを一人でこなすプライベートライダーがダカールにゴールした時、彼らは英雄と称されるのだ。そうしたアマチュアでも、その道のプロフェッショナルと同じ土俵で戦え、尚かつ二輪、四輪、カミオンといった様々な車両が同じルートで競い合うのもパリダカの大きな特徴で、すべてにおいて開かれた大会であるからこそ、いつまでも多くの人たちを魅了してやまない。

そもそもパリダカは、1月1日にパリをスタートし、アフリカの砂漠地帯を約3週間かけて走破、アフリカの西海岸に位置するセネガルの首都ダカールを目指すルートで争われ、そのスタート地点とゴール地点の地名を短縮したパリダカが通称として使われていた。
しかし、アフリカの通過国の政情が軒並み悪化した影響で、09年からその舞台を南米大陸に移し、争われている。その舞台がアフリカのサハラ砂漠から離れたと言っても、ルートの厳しさは年々激しくなっており、世界一のラリーイベントとして頂点に君臨し続けている。

ダカールラリーの歴史   砂漠に魅せられた青年が始めた冒険ラリー。その四半世紀の歴史を綴ります。

競技の仕組み   どのような方法で順位が争われているかなど、ダカールラリーの競技方法を詳しく説明します。

ダカールラリーとカミオン   その圧倒的存在感はダカールラリーの象徴。レーシングカミオンの速さに迫ります。

ダカールラリーの一日   ダカールラリーの一日をドライバー、ナビゲーター、メカニック別にシミュレート。

ダカールラリー用語集   ダカールラリー特有の専門用語をわかりやすく解説します。