進化し続けるレーシングカミオン 現在のレギュレーションにおいて、カミオン部門はカテゴリー上、グループ3として四輪部門に属するが、リザルトは完全に独立しており、四輪部門の総合順位の対象にはならない。そのため、以前は四輪/カミオン部門の総合リザルトが発表されていたが、現在は四輪部門、カミオン部門別に独立したリザルトが発表されている。少しややこしくなったが、11年大会の四輪とカミオンのSSリザルト(ステージ10)を仮に組み合わせると右の表のようになる。 表の記載項目は左側から四輪総合順位、カミオン総合順位、ゼッケン、ドライバー、車種、走破タイムとなり、赤い部分がカミオン、青い部分が四輪のワークス車両である。これでわかるように、カミオンの上位車両はトップ争いを演じる四輪のワークスカーには若干劣るものの、それらに続くセミワークスカーと同等以上の速さで砂漠を駆け抜けているのだ。 では、何故レーシングカミオンがここまでの速さを見せるようになったのか? まず最初に挙げられるのはエンジンのパワーアップと軽量化によるパワーウェイトレシオの向上だろう。カマズ(ロシア)はチタン素材をふんだんに使用し、常勝チームとしてパリダカで名を馳せ、ジナフ(オランダ)は950馬力を誇る18リッターエンジンを搭載しながら総重量9.5トンを実現。イベコ(オランダ)は8.8トンの車両に13リッターターボエンジンの組み合わせで、800馬力&トルク300kgmオーバーを誇るモンスターマシンだ。 また、道なき道をいくパリダカではサスペンション性能も重要なファクターとなる。イベコはカミオンで初めてコイルオーバー式のショックアブソーバーを装備し、リアのリーフスプリングは一枚板のみの仕様。タトラ(チェコ)は前後軸ともにエアサスペンション構造で、悪路走行では絶対的な速さを見せる。 << WHAT'S DAKAR TOPに戻る
では、何故レーシングカミオンがここまでの速さを見せるようになったのか? まず最初に挙げられるのはエンジンのパワーアップと軽量化によるパワーウェイトレシオの向上だろう。カマズ(ロシア)はチタン素材をふんだんに使用し、常勝チームとしてパリダカで名を馳せ、ジナフ(オランダ)は950馬力を誇る18リッターエンジンを搭載しながら総重量9.5トンを実現。イベコ(オランダ)は8.8トンの車両に13リッターターボエンジンの組み合わせで、800馬力&トルク300kgmオーバーを誇るモンスターマシンだ。 また、道なき道をいくパリダカではサスペンション性能も重要なファクターとなる。イベコはカミオンで初めてコイルオーバー式のショックアブソーバーを装備し、リアのリーフスプリングは一枚板のみの仕様。タトラ(チェコ)は前後軸ともにエアサスペンション構造で、悪路走行では絶対的な速さを見せる。 << WHAT'S DAKAR TOPに戻る