ハ行
■パルクフェルメ
主催者の管理下で競技車両を一時的に保管すること、またはその場所。パルクフェルメのコントロール化におかれている車両には、選手、メカニックともに一切触れることができない。
■ビバーク
ラリー参加者が集うキャンプ地のこと。パリダカの1日の行程はビバークに始まり、ビバークに終わる。ビバークには競技者やメカニック、チームスタッフのほか、主催者やメディカル、プレス関係者などなど、総勢2000人以上の関係者が集う。関係者に食事を提供するケータリングチームが同行するのはもちろんのこと、ゴミ収集専門のスタッフもいるほどだ。
■ブリーフィング
主催者が参加者に向けて情報を伝える場で、翌日のステージの注意事項や変更点、スケジュールなどが毎晩のブリーフィングで選手に伝えられる。通常、ビバークでは毎晩9時に行われ、インフォメーションはフランス語。英語やスペイン語の同時通訳もある。
■ペナルティ
競技規則において様々なペナルティが定められており、時間換算されたペナルティが競技時間(SSの純粋なタイム)に加算される。重いものは罰金や失格となる。例えばチェックポイントの不通過は数時間のペナルティが課せられる。
■ホモロゲーション
本来は「規定/承認」という意で、ホモロゲーション公認車両といえば、FIAが定めた基準をクリアし、公認申請済みの市販車両を指す。各カテゴリーによって基準は様々あるが、カミオンの公認申請に必要となる最低生産台数は50台/2年間である。
マ行、ラ行
■マラソンステージ
連続する2日間の間のビバーク地で、アシスタンス車両のサポートが受けられないステージ。物量作戦が可能なワークスチームとプライベーターとの格差をなくすためにとられた手法だが、競技部門に参加しているチームメイトの車両からのサポートは受けることができるため、よりワークスチームが有利になっている。
■リエゾン
移動区間のこと。安全上の問題で、すべての場所でタイムトライアルが可能ではないため、ビバークからSSスタート地点まで、またはSSゴールからビバークなどがリエゾンとなる。比較的ゆるやかなタイム設定がなされているが、指定された時間内に到着しないとペナルティの対象となる。
■ループステージ
1つのビバークを拠点として行われるステージのこと。ループステージの場合、スタート後に同じビバークに戻ってくるので、チェックポイント不通過のペナルティは必然的に多くなる。アシスタンスにとっては移動がないため、つかの間の休養となる。
■ロードブック
一日の行程が記されたルート指示書で、コマ図と呼ばれる簡略な標記で綴られている。広大な大地を走り抜けるといっても、主催者によって指定されたルートを走行することが義務づけられており、参加者はロードブックを参考に、ルートをトレースしていかなくてはならない。といってもロードブックによる指示は区間距離と目標物のみのため、的確にルートをトレースしていくには、ある程度の経験が必要となる。パリダカの場合、ナビゲーション能力も重要なウエイトを占めている。
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