排気量10リットル未満クラス3連覇を達成!   2012年 DAKAR ARGENTINA-CHILE-PERU

 
南米での開催4年目となる今大会は1月1日に大西洋岸に面したアルゼンチンのマル・デル・プラタをスタートし、アンデス山脈を越えてチリへ入国。8日コピアポで休息日を迎えたあと、太平洋岸を北上してペルーに至り、15日に首都リマにゴールする全行程8,336km(うち競技区間4,120km)で行われた。ラリーがスタートすると大型車勢のライバルが大勢を占める中で2台は自らのペースを守りながらじわじわと順位を浮上。3日には2号車が排気量10リットル未満クラス首位に立ち、1号車がその後方から続く体制を築いた。ペルーステージ初日の12日には2号車が競技区間終了後に駆動系トラブルに見舞われて走行不能となるが、後方から追いついた1号車が整備の許されているニュートラルゾーン内で牽引して日野メカニックと合流。その場で交換作業を行って事なきを得るなど、2台の日野レンジャーはチームワークの良さも活かしながら順調に歩みを進めていった。

そして最後の難関となったペルー西部の大砂丘で順位を高めた2台は2号車が総合9位/排気量10リットル未満クラス優勝、1号車も総合24位/クラス3位という好成績でリマに到着。日野自動車として91年の初参戦以来21回連続となる完走を2台揃って果たすとともに総合順位での上位入賞と排気量10リットル未満クラスでの3連覇を達成し、日野車の実力を改めて世界にアピールすることとなった。

順位 ゼッケン ドライバー 車種
 1  502 デルーイ イベコ
 2  505 ステイシー イベコ
 3  533 アルデサース カマズ
 4  509 カルギノフ カマズ
 5  523 マルデーブ カマズ
 6  511 ビアシオン イベコ
 7  547 コロミー タトラ
 8  513 アゼベド タトラ
 9  508 菅原照仁 日野レンジャー
 10  534 ベリンガー マン
 24  521 菅原義正 日野レンジャー
「HINO TEAM SUGAWARA」

1号車 菅原義正/杉浦博之
2号車 菅原照仁/鈴木誠一
メカニック 中野直也(広島日野自動車)
メカニック 稲葉勇哉(宮城日野自動車)
メカニック 仲田昌宏(東京日野自動車)
メカニック 前田聖治(愛知日野自動車)
アシスタンスカミオン D.バイラー(モンゴル)