OVER 10 LITTER CAMION

TEAM KAMAZ MASTER  /  KAMAZ 4326 (ロシア)  http://www.kamazmaster.ru/
豪快なジャンプや四輪ドリフトといったド派手なアクションで、今やダカールラリーの代名詞的存在となったカマズ。参戦当初はリタイヤを繰り返していたが、02年から5連覇を果たし、ここ10年で8勝という絶対的な強さを誇る常勝軍団へと成長を遂げた。11年大会を最後にベテランのチャギュインとカビロフが第一線から退き、チーム体制は一変。12年大会は選手の経験不足で思うような結果を残すことができなかった。競技車両となる4326は830馬力の18リッターV8ツインターボを搭載したレース専用車両。

TEAM DE ROOY  /  IVECO Trakker EVO II (オランダ)  http://www.dakar-derooy.com/
80年代のダカールラリーで1,200馬力のツインエンジンを搭載した最強カミオンを率いて話題となったヤン・デルーイが率いる名物チーム。02年大会の復帰後、優勝候補に推されながらも、後一歩で頂点まで届かなかったが、12年大会で息子のジェラールが悲願の優勝を遂げる。息子・ジェラールに加え、元WRCチャンピオンのミキ・ビアシオンと07年大会の覇者・ステイシーを擁す総勢5台からなるビックチームだ。

LOPLAIS TATRA TEAM  /  TATRA T815 "Jamal" (チェコ)  http://www.loprais.cz/
ダカールラリーで優勝6回、2位4回、3位2回を獲得した伝説的ドライバー・ロプライスが率いる古豪チーム。ロプライス自身は06年限りで現役を引退。しかし、自ら開発を手がけた車両を甥に託した07年大会で見事3位を獲得し、古豪復活を果たす。12年大会にはボンネットタイプの新型車を投入し、優勝を狙える位置につけていたものの、リエゾン中の事故で戦列を離れる。800馬力までチューンアップしたKHD製16リッターV8インタークーラーターボを規定ギリギリまでミッドシップレイアウト化した現役最強マシンで優勝を狙う。

VEKA MAN WITH A MISSION  /  MAN TGS 18.480 (オランダ)  http://www.veka-racing.nl/
豊富な資金力を武器に立て続けに完成度の高い新型車を開発し、07年にマンのワークスチームとして総合優勝を遂げた赤いマシンが、オランダのVEKAグループの支援を受け復帰。10年にジナフを駆り3位に入ったヴィレットと経験豊富なエスターを擁し、常勝軍団・カマズを倒した800馬力オーバーの完成度の高いマシンで表彰台を狙う。

TEAM GINAF RALLY POWER  /  GINAF X2222 (オランダ)  http://www.ginafrallypower.nl/
四輪独立懸架のシャーシユニットに950馬力を発揮するキャタピラー(CAT)製18リッター直6ターボを組み合わせた文字通りのモンスターカミオン。車両総重量は9,500kgでトンあたり100馬力を誇り、圧倒的なパンチ力は他の追従を許さない。ジナフラリーサービスとして、プライベーター向けのサービスも展開しており、12年大会にはサテライトチームを含め9台がエントリーした。

UNDER 10 LITTER CAMION

FINSTRAL RALLY TEAM  /  MERCEDES AXOR (オランダ)  http://www.finstral-rally.com/

07年大会から本格参戦をはじめた新興チームであるが、500馬力を発生する直6、7.2リッターのエンジンを搭載し、平坦路では大排気量のモンスターカミオンに迫る速さをみせる。毎年、改良を重ね、いまやレンジャーの最大のライバルである。打倒日野に向け、13年大会にはボンネットタイプの車両を投入する。

AXOR

MERCEDS UNIMOG U500 (ドイツ)

新型ウニモグU500はダカールラリー以外のラリーレイドにも積極的に参戦し、年々、戦闘力を向上させている。もともと悪路走破性には定評があり、エンジンをチューンした現行車はレンジャーに匹敵する速さをみせる。05年大会前後に、繰り広げられたレンジャーとの死闘は記憶に新しい。レンジャーにとっては依然侮れない存在だ。

UNIMOG