OVER 10 LITTER CAMION

TEAM KAMAZ MASTER  /  KAMAZ 4911 (ロシア)  http://www.kamazmaster.ru/
KAMAZかつて「カミオン部門の暴れん坊」と呼ばれリタイヤを繰り返していたカマズも、現在はパリダカ4連勝中と絶対的な強さを誇る常勝軍団へと成長を遂げた。中でもエース・チャギュインは6年間で4勝と抜群の速さと安定感で王者の風格すら漂わせている。ベース車両である4911は850馬力オーバーを発揮する18リッターV8ツインターボを搭載したレース専用車両。05年大会ではベテランのカビロフが念願の初優勝を遂げた。

TEAM GAULOISES DE ROOY  /  DAF CF75 (オランダ)  http://www.dakar-derooy.com/
DAF80年代のパリダカで1200馬力のツインエンジンを搭載した最強カミオンを率いて話題となった名物ドライバー、ヤン・デルーイが02年大会より復帰。初年度は6位と奮わなかったが、03年には750馬力を発揮する13リットル直6ターボエンジンを搭載した新型車両2台を投入。親子参戦で中盤まで首位を快走し大会を沸かせた。その後も年々体制を強化し、800馬力オーバーの新型車両を続々と開発。毎年、カマズと優勝争いを繰り広げるも、詰めの甘さが目立ち、05年大会も4、5位に終わる。

LOPLAIS TATRA TEAM  /  TATRA T815 (チェコ)  http://www.loprais.cz/
TATRAエースのロプライスはパリダカで優勝6回、2位4回、3位2回というカミオンクラスの重鎮。しかし、02年に準優勝を獲得してからはトラブルが相次ぎ、03年は大クラッシュで早期リタイヤ、04年はゴール直前のトラブルに泣き、05年は途中リタイヤと実力を出し切れないレースが続いている。06年大会は515馬力のKHD製16リッターV8インタークーラーターボを搭載し、足廻りを大幅に改良した新型車両で巻き返しを図る。

TEAM EXACT MAN  /  MAN TGA 4X4 special (ドイツ)  http://www.teamtridec-dakar.nl/
MAN05年からパリダカに挑んでいる新興チームであるが、ダフをコピーしたシャーシユニットに、モーターボート向けにチューンされた700馬力のマン製エンジンを搭載したマシンは非常に完成度が高く、序盤から上位争いを繰り広げた。しかし、経験不足で結果を残すことはできなかったが、06年大会は体制の強化を図り、レーシングカミオン3台+アシスタンスカミオンというワークス並の布陣で参戦する。台風の目になることは間違いない。

HANS BEKX TEAM SPORT  /  DAF CF75 (オランダ)  http://www.hansbekxteamsport.nl/
MAN98年からジナフで参戦を続けていたベックスが05年大会よりダフをチョイス。ダフから車両提供を受けるプライベートチームではあるが、自ら車両開発を進め、今大会は最後までカマズとの優勝争いを繰り広げた。しかし、ダカール到着時の再検査で車両レギュレーション違反が発覚し、失格処分に。ダカールの海岸で総合2位のポジションを失った。

TEAM PETROBRAS LUBRAX & TEAM LIVE SCORE  /  TATRA T815 (チェコ)  http://tomastomecek.cz/
MANブラジルの石油公社・ペトロブラスのスポンサードを受け参戦を続けるタトラのサテライトチーム。ブラジル人のデ・アヴェゼベドとタトラの元ワークスドライバー・トメックとのコンビで毎年、優勝争いを繰り広げていたが、05年度からトメックが独立。サテライトチームとはいえ空冷の19リッターV12ツインターボを搭載し両者ともロプライスを上回る速さを見せる。

TEAM GINAF RALLY POWER  /  GINAF X2222 (オランダ)  http://www.ginafrallypower.nl/
MANジナフのシャーシに950馬力を発揮するキャタピラー(CAT)製18リッター直6ターボを組み合わせた文字通りのモンスターカミオン。車両総重量は9,500kgでトンあたり100馬力を誇り、圧倒的なパンチ力は他の追従を許さない。しかしまだドライバーがカミオンの操作に慣れておらず、そのポテンシャルを活かしきれていないのが現状だ。

UNDER 10 LITTER CAMION

TEAM VISMARA SPORT SYSTEM  /  MERCEDS UNIMOG U500 (ドイツ)

パリダカで20年以上のキャリアを持つベテランドライバー・ビスマラが率いるプライベートチームが03年大会に持ち込んだ新型ウニモグU500は、まだ開発途上であったが、パリダカ以外のラリーレイドにも積極的に参戦し、年々、戦闘力を向上させている。ウニモグはもともと悪路走破性には定評があり、エンジンをチューンした現行車はレンジャーに匹敵する速さをみせる。05年大会のレンジャーとの死闘は記憶に新しい。06年大会でも最も注意すべき相手だ。

UNIMOG

TEAM MOTORSPORT ITALIA SRL  /  IVECO EUROCARGO 140E24 (イタリア)  http://www.motorsportitalia.com/
イベコは98年より元WRCチャンピオンのミキ・ビアシオンを擁しパリダカに本格参戦。車体は排気量6リッターとレンジャーよりひとまわり小振りだが、軽快な走りでレンジャーと接戦を繰り広げた。05年大会は僚友に無冠の帝王マーク・アレンを迎え、新型車を投入。エンジンパワーも400馬力にアップし、一時レンジャーを上回る速さをみせた。今後の動向によっては侮れない存在だ。 UNIMOG

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