STAGE-121/18 WAW EL KEBIR-WAHATOTAL 661km(S.S. 657km)

ロングSSでT4−1クラストップを獲得
直線と締まった砂のステージはパワー勝負の超高速コース

 
砂丘越えも設定されていた。
ワハへのSSは砂丘越えも設定されていた。
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 18日はリビア北西部、ワウエルケビールからワハにかけて657キロのロングSSが行われた。朝方は零度近くまで冷え込むビバークは、昨日までの常夏のニアメがうそのよう。道も岩山の間に砂地のピストがあり、ところどころ砂山を越えていくというもの。先週降った雨で砂が締まっていたこともあるが、路面は全体に堅く、各カテゴリーともパワー勝負の最高速バトルとなった。
 このため、今日は大型のミッドシップカミオンにはうってつけのステージとなり、カマズとタトラが総合トップを争った末、カマズのカビロフがSS総合トップを獲得した。今年のカマズはエース格だったモスコフスキーが転勤?で抜け、若手のチャギュインとカビロフが互いにトップを奪いあうパターンが続く。これにロプライス、デ・アゼヴェドのタトラが僅差で追いすがり、ワークスタトラの2号車、ロプライスのサポート役を務めるスクレノフスキーが続くという格好。レンジャーはこの3台のタトラに遅れること約17分、総合6番手、T4−1クラスのトップで無事ゴールした。同じフロントエンジンでも大型車ベースのジンブルのメルセデスには約10分、カミオン総合順位でレンジャーに次ぐクラス2番手につけているバウエールのユニモグにも約12分の差をつける結果である。もちろん、これによってT4−1クラスのリードは広げる結果となったが、カミオン総合では6位のスクレノフスキーがレンジャーとの差を詰めてきており、まだまだ気の抜けない情勢だ。明日のロングSSも似たような路面と予想されている。

■チームクルーのコメント
菅原義正 ドライバー・菅原義正
 今日はまっすぐ堅いところばかりで一寸拍子抜け。でも我々の選んだ砂重視のタイヤが序々に本領を発揮するようになりましたし、だんだん手応えも出てきたところ。今夜はマラソンビバークでエアメカの矢口さんはいませんが、パンクもないし、ノートラブルなので大丈夫、明日のロングSSに備えます。とにかく砂丘が待ち遠しいですね。

■カミオン部門暫定SS順位(第12日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 6h 16' 24"
2 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 6h 19' 46"
3 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 6h 20' 55"
4 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 6h 22' 03"
5 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 7h 01' 21"
6 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 7h 19' 03"
7 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 7h 28' 36"
8 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 7h 31' 23"
9 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 7h 34' 41"
10 415 T4-1 J.P.ライフ マン 7h 51' 33"

■カミオン部門暫定総合順位(第12日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 35h 14' 49"
2 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 35h 59' 33"
3 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 36h 02' 25"
4 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 36h 16' 19"
5 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 37h 56' 21"
6 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 38h 11' 13"
7 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 39h 21' 18"
8 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 40h 48' 49"
9 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 41h 15' 07"
10 415 T4-1 J.P.ライフ マン 42h 05' 27"
 ※ カミオン部門(T4)のクラス分け
T4−1: フロントエンジン(標準)搭載の4輪駆動車
T4−2: フロントエンジン(標準)搭載の6又は8輪駆動車
T4−3: ミッドシップエンジン搭載車