STAGE-141/20 KHOFRA-DAKHLATOTAL 852km(S.S. 789km)

今大会中最長のSSで総合5位を守る
引き続きの高速ステージでカマズ、タトラをばっちりマーク

 
ドライバー・菅原義正
SSゴール直後のインタビューにこたえるドライバー・菅原義正
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 20日のステージは今大会中最長の789キロのSSが設定され、説明ではあらゆる路面が用意される、いわゆるハイライトとされていた。しかし、実際に走り出すと、そこは大半が堅い砂の大地を行くこれまでと同じ高速ステージで、柔らかい砂丘といったチームスガワラが得意とするテクニカルコースではなかった。
 だが、サスペンションの改良や軽量化など、細かい改良の積み重ねで年々実力を高めている同チームのレンジャーは大排気量大トルクのカマズ、タトラに追いすがり、さらにある一定の条件下ではそれを凌駕するポテンシャルを身につけている。総合トップ争いこそカマズとタトラに譲ったが、後半トラブルで一旦ストップしたワークスタトラの2号車をかわし、総合5番手でフィニッシュ。T4−1クラス首位のリードを大幅に拡大するとともに昨日7分あまりまで詰め寄られたタトラ2号車との差を20分あまりに広げ、総合でも5位の座に見事踏ん張ってみせたのである。

■チームクルーのコメント
菅原義正 ドライバー・菅原義正
 今日も基本的には高速ステージ。でも頑張りました。下り坂のスピードではカマズ、タトラに負けてませんからね。5年ぶりに訪れたエジプトはやはり景色がきれいで走っていても気持ちいい。クルマも好調だし、あと3日、締まっていきます。

■カミオン部門暫定SS順位(第14日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 7h 36' 30"
2 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 7h 37' 02"
3 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 7h 39' 41"
4 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 7h 44' 08"
5 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 8h 28' 21"
6 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 8h 41' 57"
7 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 9h 03' 44"
8 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 10h 10' 03"
9 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 10h 10' 49"
10 403 T4-1 T.グィド メルセデス 10h 14' 48"

■カミオン部門暫定総合順位(第14日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 48h 42' 51"
2 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 49h 03' 11"
3 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 49h 17' 07"
4 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 49h 38' 17"
5 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 52h 32' 10"
6 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 52h 53' 23"
7 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 54h 42' 44"
8 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 58h 56' 21"
9 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 59h 23' 40"
10 425 T4-1 B.マルフェリオール メルセデス 64h 42' 37"
 ※ カミオン部門(T4)のクラス分け
T4−1: フロントエンジン(標準)搭載の4輪駆動車
T4−2: フロントエンジン(標準)搭載の6又は8輪駆動車
T4−3: ミッドシップエンジン搭載車


TEAM BRITTANY MOTO情報
−谷口選手リタイヤ情報−
谷口和宏選手 谷口和宏選手
 ワハへのSSを走り出してしばらくしたら、夕べ満タンにしたはずのサブタンクがカラに。燃料補給ポイントまでみんなに燃料を分けてもらいながら走りましたが、これで大きく遅れ、体力が消耗していたこともあって、ドクターカーに止められ、リタイヤすることになりました。燃料は抜かれたんじゃないかと思うほど不可解。体は大丈夫なのでパリに戻ります。