STAGE-151/21 DAKHLA-DAKHLATOTAL 606km(S.S. 352km)

久しぶりのテクニカルコースでT4−1クラストップ
総合でタトラ2号車に同分まで詰め寄られ、
明日のステージに最後の勝負をかける

 
 エジプトに入って2日目、21日のコースはダクラ〜ダクラ間でループ状の352キロのSSが設定された。岩の回廊と呼ばれる砂地の岩山越えなど、以前ファラオラリーで使われたルートも一部に含む同行程はフェッシュフェッシュ(極度に粒子が細かく、やわらかい砂の地帯)や砂丘、ガレ場越えなど、これまでのスピード一点張りからテクニカルな内容に。同じビバークに戻るため、荷台のスペアパーツ類を降ろし、スペアタイヤも一本という軽量化作戦も奏効して、SS総合6位、再びT4−1クラス勢のトップを切ってゴールした。
 しかし、総合順位で5位争いを展開中のタトラワークスチームの2号車(T4−3クラス)も渾身の走りを見せ、レンジャーを約20分上回るタイムで5位につけたことから両者のタイム差は僅か1分2秒に。
 カイロまで実質的に残すところあと1日。明日ワジ・ラヤンへの416キロのSSは文字通り最後の勝負となりそうだ。チームスガワラとしてはフロントエンジンのT4−1クラスでは2番手のユニモグに2時間25分という大差をつけているところで、ミッドシップエンジンのタトラとの総合順位争いの行方が注目されるのはいうまでもない。

■チームクルーのコメント
菅原義正 ドライバー・菅原義正
 今日もファラオで通った懐かしいルートで気持ち良く走れました。思ったよりタイムが伸びなかったのは、大きなギャップの連続や、トルク勝負の砂地の登りなどが要因かと思います。現在、クルマもクルーもノートラブルですので、明日は磐石の走りでこの長かったラリーのゴールを目指します。(総合の)順位はその結果ついてくるものと考えています。
菅原照仁 ナビゲーター・菅原照仁
 今日は思ったより柔らかいところが少なくて、フェッシュフェッシュと書いてあったところも岩っぽかったりと、テクニカルコースとしてはまたまた拍子抜けです。明日は実質的な競技としては最終日なので、ノーミスで締めたいと思います。

■カミオン部門暫定SS順位(第15日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 3h 48' 22"
2 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 3h 48' 37"
3 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 3h 51' 33"
4 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 3h 58' 40"
5 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 4h 03' 19"
6 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 4h 23' 30"
7 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 4h 47' 30"
8 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 4h 53' 51"
9 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 4h 54' 21"
10 402 T4-1 D.カノニコ メルセデス 5h 05' 52"

■カミオン部門暫定総合順位(第15日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 52h 41' 31"
2 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 52h 54' 44"
3 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 53h 05' 29"
4 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 53h 26' 54"
5 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 56h 55' 40"
6 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 56h 56' 42"
7 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 59h 30' 14"
8 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 63h 50' 12"
9 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 64h 18' 01"
10 415 T4-1 J.P.ライフ マン 66h 56' 34"
 ※ カミオン部門(T4)のクラス分け
T4−1: フロントエンジン(標準)搭載の4輪駆動車
T4−2: フロントエンジン(標準)搭載の6又は8輪駆動車
T4−3: ミッドシップエンジン搭載車