STAGE-171/23 WADI RAYAN-CAIROTOTAL 145km(S.S. 10km)

チームスガワラ、カミオン総合5位、T4−1クラス優勝
待ちに待ったピラミッド前で長かったラリーに幕が閉じられた

 
ゴールしたチームスガワラのクルーとスペースレンジャーFT
カイロ郊外、ギザのピラミッド前にゴールしたチームスガワラのクルーとスペースレンジャーFT
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 いよいよ今日は最後の行程、カイロへ至るコースのうち、最初の135キロはリエゾンとされ、ギザ地域に入ってからのところで実質3キロ余りの最終SSがギャラリーステージとして用意された。もう事実上の順位変動はありえないが、中盤のコース短縮などから全体の行程としてはややタイム差は逼迫しており、ことによってはタトラの逆転も予想されるなど、チームスガワラにとっては最後まで気の抜けないラリーとなった。
 とはいえ実際には波乱もなく、レンジャーもスクレノフスキーのタトラに続く6位でゴールのピラミッド前に到着。ここカイロは日中陽射しがやや厳しい程度で、好天に恵まれた会場には朝早くから熱心なファンや、ヨーロッパなどから駆けつけた応援ツアーが数多く詰めかけた。カミオンクラスの5番手として紹介されたチームスガワラのクルーは主催者オリオールとがっちり握手すると、キャブの屋根に上がり、各誌の撮影や取材に積極的に応えていた。

※明日はラリーの総集編をお送りします。

■チームクルーのコメント
菅原義正 ドライバー・菅原義正
 とうとうカイロまで来ましたね。今年は今までメカニック担当の鈴木誠一を乗せ、最小の体制で臨もうと考えていたのですが、日野自動車様の御厚意でエアメカニックを出していただけることになり、精神的にも肉体的にも楽な状態で戦うことが出来ました。サスペンションの改良などによってクルマの性能も上がり、もう一部の条件下ではカマズやタトラを凌駕できることを確認しました。新生T4−1クラスの優勝と同時に総合の上位入賞を目的にしましたが、これほど直線ばかりのコースでは大型勢の有利は圧倒的で、この状況での総合5位、ワークスタトラ勢に割ってはいることが出来たことは個人的にまずまずと評価しています。

■カミオン部門暫定SS順位(第17日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 04' 19"
2 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 04' 33"
3 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 04' 52"
4 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 05' 03"
5 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 05' 13"
6 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 05' 28"
7 415 T4-1 J.P.ライフ マン 05' 37"
8 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 05' 50"
9 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 05' 54"
10 425 T4-1 B.マルフェリオール メルセデス 06' 24"

■カミオン部門暫定総合順位(最終結果)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 58h 21' 42"
2 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 58h 37' 52"
3 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 59h 45' 18"
4 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 59h 45' 23"
5 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 63h 01' 44"
6 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 63h 35' 14"
7 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 68h 00' 26"
8 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 71h 05' 47"
9 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 71h 51' 35"
10 415 T4-1 J.P.ライフ マン 73h 55' 32"
 ※ カミオン部門(T4)のクラス分け
T4−1: フロントエンジン(標準)搭載の4輪駆動車
T4−2: フロントエンジン(標準)搭載の6又は8輪駆動車
T4−3: ミッドシップエンジン搭載車