STAGE-31/8 KAYES-BAMAKOTOTAL 711km(S.S. 245km)

リスキーなハードピストSSでクラストップ!
カミオン総合では1ポイント後退するもの、
T4−1クラスのリードを着々と拡大

 
 8日の行程はマリのカイエからバマコまで。SSは245キロと短かったが、フィニッシュ後のリエゾンが460キロと長く、しかも一部は当初競技区間として予定されていた部分もあって、参加者には暑さと共に厳しい一日となった。
 コースは基本的に狭いブッシュの中を行く一本道。路面は堅く、ところどころにあるギャップ、雨水によって掘られた段差に不用意に進入すれば大ジャンプやクラッシュなど、車両に大きなダメージを与える可能性がある。しかも先行車の巻き上げる埃、数少ない抜きどころなど、危険が至るところに潜む。事実、カミオンクラスでも三菱チームのサポートカミオンの一台、三菱ふそうFR415Rがジャンプを喫し、着地のショックで背骨をいためたドライバー、C・バルビエールがヘリコプターで病院に搬送されるというアクシデントも発生した。
 このステージでチームスガワラのスペースレンジャーFTは着実な走りを見せ、ミッドシップエンジンのカマズ/タトラ勢の直後に続いてカミオン総合5番手、T4−1クラスのクラストップを奪取。総合順位は昨日から一つ下がって4位となったが、同クラス首位のリードを10数分広げることに成功した。
 ちなみにレンジャーを追う二番手につけているのは97年に日野ライジングレンジャーを駆ってカミオンクラス総合優勝を果たしたオーストリアのJP・ライフ/J・ダインホッファー組である。地元KTMのサポートを務める彼らのトラックは噴射系のチューニングと軽量化で戦闘力を高めたというマンのL2000だ。
 いずれにせよラリーはまだまだ序盤戦。細かい時間差での順位入れ替わりはさほど大きな問題ではない。それよりも安定したペースでマージンを積み重ね、車両を温存しながら、本格的な砂丘〜山場と予想される、後半戦を良い状態で迎えることが肝要なのである。

■チームクルーのコメント
菅原義正 ドライバー・菅原義正
昨日は筋肉痛がひどかったのですが、だいぶ良くなってきました。まあ、暑いのと、リエゾンの長く、道が悪いのは参りましたが、車両は全く順調。今夜は2日ぶりにあったエアメカの矢口さんにチェックしてもらいます。だんだん木立も低くなってきて景色も変わってきました。明日はブルキナ・ファソに入りますが、とにかく中間地点アガデスまでは車を労わって着実につけたいと思っています。

■カミオン部門暫定SS順位(第3日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 3h 48' 26"
2 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 3h 58' 00"
3 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 3h 59' 00"
4 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 3h 59' 22"
5 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 4h 01' 11"
6 420 T4-1 F.D.ガーデル メルセデス 4h 03' 56"
7 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 4h 07' 57"
8 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 4h 12' 08"
9 415 T4-1 J.P.ライフ マン 4h 13' 51"
10 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 4h 23' 31"

■カミオン部門暫定総合順位(第3日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 11h 11' 59"
2 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 11h 34' 02"
3 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 11h 35' 31"
4 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 11h 36' 13"
5 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 11h 40' 09"
6 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 11h 43' 28"
7 415 T4-1 J.P.ライフ マン 11h 55' 34"
8 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 12h 12' 30"
9 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 12h 37' 59"
 ※ カミオン部門(T4)のクラス分け
T4−1: フロントエンジン(標準)搭載の4輪駆動車
T4−2: フロントエンジン(標準)搭載の6又は8輪駆動車
T4−3: ミッドシップエンジン搭載車


TEAM BRITTANY MOTO情報
 
チーム・ブリタニ・モトから出場している日本人選手達の元気な様子をお届けします。
順位は第3日目終了後のバイク部門暫定総合順位です。
山村礼子選手 谷口和宏選手 斉藤正彦選手
#093 山村礼子選手
順位:144位
#133 谷口和宏選手
順位:154位
#152 斉藤正彦選手
順位:164位

●各選手のホームページ紹介
山村礼子選手のホームページ
パリ・ダカールラリーのリアルタイムレポートも掲載されています。
谷口和宏選手を応援するホームページ
レース中の谷口選手に関する最新の情報が毎日掲載されています。