STAGE-51/10 BOBO DIOULASSO-OUAGADOUGOUTOTAL 762km(S.S. 485km)

ハイスピードコースで痛恨のパンクするも
総合T4−1クラス首位を堅持

距離も400キロオーバーと、序々に本来のパリ・ダカらしい内容に

 
出発を待つ矢口メカ。
徹夜作業を終え、これから飛行機の出発を待つエアメカニック・矢口義光。
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 10日の行程はブルキナ・ファソ内でボボ・ディオロッソから同国首都のウガディグまで。SSの距離もはじめて400キロを越え、だんだんと本来のパリ・ダカらしい内容となってきた。とはいえ、すでにパリをスタートした競技車365台のうち、2輪43台、4輪14台、カミオン2台がリタイヤしており、今日のSSをスタートしたのは合計306台と長丁場のラリーは厳しさを見せている。
 SSは序盤のブッシュ内のピストで多くのカミオンがパンク。チームスガワラのスペースレンジャーFTはここをノートラブルで走ってライバルに差をつける。続く中盤は昨日以上にハイスピードな区間となったが、レンジャーは時速160キロで快走中に右後輪のトレッド面が裂ける形でパンク。交換に15分を要し、その後の区間の埃が酷く、しかも枯れ川に掛けられた無数の橋を越していくコースだったため、ペースが上げられず、結局SS7番手/T4−1クラス4番手でゴールした。しかし、タイム差はトップからでも24分44秒と、485キロのロングSSとしては短く、総合順位でT4−1クラス2番手のマン(ライフ/ダインホッファー組)よりも速いタイムであったため、カミオンの総合順位では4位、T4−1クラスの首位の座を僅かながら広げる格好となった。

■チームクルーのコメント
菅原義正 ドライバー・菅原義正
パンクは残念でした。高速走行の熱のせいなのか、若干タイヤ空気圧が低めだったことが災いしたのか、ともかく今後はノーパンクを肝に銘じて走ります。また、体が慣れてきたのか、今日は500キロ近いSSでしたがそれほど疲れませんでした。埃で喉は痛いですが体調はまずまずです。
鈴木誠一 ナビゲーター・鈴木誠一
昨晩メディカルで喉の薬を貰い、今日はずいぶん良くなりました。パンクしたタイヤは熱くて触れないほど。今回はホイールごと交換する作戦が功を奏し、わずか15分間で交換することができてよかったです。
菅原照仁 ナビゲーター・菅原照仁
いやぁ空気圧は失敗しちゃいました。今日は橋がロードブック上で100箇所以上、載っていないものも含めると200箇所以上あったんじゃないかなあ。橋の幅もトラックにはぎりぎりなので、埃が酷い中ではとても気を遣うんです。

■カミオン部門暫定SS順位(第5日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 5h 24' 49"
2 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 5h 29' 28"
3 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 5h 30' 47"
4 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 5h 31' 23"
5 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 5h 31' 45"
6 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 5h 47' 48"
7 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 5h 49' 33"
8 415 T4-1 J.P.ライフ マン 5h 51' 58"
9 403 T4-1 T.グィド メルセデス 5h 52' 31"
10 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 5h 57' 42"

■カミオン部門暫定総合順位(第5日目終了後)
順位 車番 部門 ドライバー 車種 総合タイム
1 409 T4-3 V.チャギュイン カマズ 19h 45' 11"
2 408 T4-3 A.D.アゼヴェド タトラ 20h 19' 59"
3 407 T4-3 K.ロプライス タトラ 20h 22' 37"
4 400 T4-1 菅原 義正 日野スペースレンジャーFT 20h 44' 25"
5 416 T4-3 F.カビロフ カマズ 20h 48' 38"
6 415 T4-1 J.P.ライフ マン 21h 04' 23"
7 414 T4-3 B.スクレノフスキー タトラ 21h 13' 27"
8 421 T4-1 R.ジンブル メルセデス 21h 24' 15"
9 418 T4-1 J.P.ボゾネ メルセデス 21h 27' 22"
10 404 T4-1 K.バウエール メルセデス 21h 34' 47"
 ※ カミオン部門(T4)のクラス分け
T4−1: フロントエンジン(標準)搭載の4輪駆動車
T4−2: フロントエンジン(標準)搭載の6又は8輪駆動車
T4−3: ミッドシップエンジン搭載車