STAGE-9(REST-DAY)1/15 NIAMEY 

後半戦は17日リビアのサバ~ワウエルケビールから
テロ回避輸送作戦も大詰めに
クルーも空路での移動を開始

 
掲示板に見入るチームスガワラのクルー。
サバ行きのボーディングリストの発表された掲示板に見入るチームスガワラのクルー。
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バイクの三人乗りではしゃぐTSO。
バイクの三人乗りではしゃぐTSOのユベール・オリオール(オーガナイザー)、ロジャー・カルマノビッツ(ロジスティクス担当)、パトリック・ザニロリ(コース・ディレクター)。
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 ニアメでの待機も4日目。多くの参加者がホテルに投宿しているため、ビバークは食事処以外は閑散としている。18回ですべての車両と機材を運搬する輸送作戦も順調に推移している様子で、主催者にも落ち着きと余裕が見られるようになってきた。また、17日の競技スケジュールも発表になるなど、ダカールラリーはテロの脅威から序々に本来の競技に戻りつつある。
 17日の予定は、サバのビバークを2輪が6時30分、4輪が8時17分からスタートし、まず、アルウィグからワウエルケビールへの当初のSSルートまで300キロのリエゾンを行い、当初のCP2付近から146キロのSSを実施。さらに23キロのリエゾンでワウエルケビールのビバークに到着するというもの。距離も短いため、カミオンも夜早いうちには到着する見込みだ。今夜のサバからの情報によると、現地の気温は2℃で雨が降っているという。後半戦は標高の高いリビアの山岳地帯~エジプトが舞台となるため、日中はともかく夜の冷え込みの厳しい毎日となりそうである。

■チームクルーのコメント
ドライバー・菅原義正
後半戦は17日の短いSSを入れても7ステージ。このうち最終日は10キロのみのギャラリーステージなので、実質的には6回の勝負ということになります。ワウエルケビールからは600キロ近いロングステージが砂の多いところで連続して展開され、18日のワハはエアメカ不在。さらにリビア国内ではT5アシスタンスカミオンも迂回路がなく、SSを後から走ってくるので到着の遅延は必至と、条件は厳しいんです。我々はまずこの区間をノーミスでこなし、相手が砂に埋まるのを待つという作戦です。なにしろステージ数が減ってしまいましたから一つのミスでも挽回するのは大変。改めて気持ちを引き締めて臨む所存です。


TEAM BRITTANY MOTO情報
-選手達のコメント-
山村礼子選手 #093 山村礼子選手
今回の中断は前半戦で体力的に参っていた私にとってはラッキーでもあります。また、オートバイは池町さんのメカの幸繁(こうしげ)さんになにかと面倒を見てもらうなど、みなさんには本当にお世話になっています。雅康(主人)も無事に帰国した由で安心しました。
谷口和宏選手 #133 谷口和宏選手
5日目?に右膝内側の靭帯をいためてしまい、それ以来無理はできません。ここまで来たら完走を目指すのみです。ブリタニーはテラノのオンコースサポートがここでリタイヤしてしまい、メカニックが実質的に2人減るので、ちょっと心配。でもがんばります。
斉藤正彦選手 #152 斉藤正彦選手
初日に何回か飛んでしまい、後から来たブリタニ-のラピッドアシスタンスに助けてもらったのですが、そのときのことは何も記憶がありません。2日目からは少しづつ調子が出てきて、今は人間もマシンもなんとか走れる状態です。