フランス外務省、米国防省から注意喚起のあったダカールラリーへのテロ脅威に基づく、ニジェールのニアメからリビアのサバへの車両/人員空輸作業は夜を徹して24時間体制で続いている。パルクフェルメからアントノフへの車両積みこみは担当オフィシャルの手によって行われるため、エントラントはここニアメのビバークでひたすら待ちの体制に。ワークスチームの中には市内のホテルに移動するものも少なくないが、チームスガワラはビバークにとどまり、情報の収集や後半戦に向けての検討に余念がない。安全のためとはいえ、休息日が3日も続くというのは22回のパリ・ダカの中でも例のないことだけに、エントラントにはどうして過ごしたら良いのか当惑の色も隠せないところ。だが、長丁場の中で何があっても最後に結果を出したものの勝ちである。今回で18回目と、日本人最多出場記録を自己更新し続ける菅原義正率いるチームはあくまで落ち着いて予定外の休暇を過ごしている。
テロに関する注意喚起情報はフランス、アメリカのほか、日本の外務省からも出され、今日はリビアのビザを取得していなかった北米のテレビクルーが急遽リビア入国を諦めパリに戻るといった動きのある半面、ニジェールの地元の人々はいたって平和に普段の生活を続けている。偵察機や無線の更新記録がテロ集団の動きを捉えた由で、動きがあることは事実だが、依然としてその実態は不詳。ラリーの全行程でテロのリスクがあるとの情報がある一方、主催者TSOではリビア国内での危険性を全面的に否定している。
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