TOTAL PARIS-DAKAR-CAIRO 2000/直前情報

ダカール上陸!!
準備万端、あとはスタートを待つのみ。
書類審査を受けるチームスガワラのクルー。
1月3日、ダカールのホテルで書類審査を受けるチームスガワラのクルー(左から菅原義正、鈴木誠一、菅原照仁)。
  ダカール港でアフリカに上陸したスペースレンジャーFT。
1月4日、ダカール港でアフリカに上陸したスペースレンジャーFT。
 
2000年ダカールラリー、本日パリをスタート
オーガナイズのドタバタに振り回されるも、無事フェリーに乗船
パルク・フェルメ会場2000パリ・ダカール・カイロがパリをスタート。現地時間28日午後5時半からパリ市内エッフェル塔となりのパルク・フェルメ(車両保管)会場、パーク・ドゥ・シャン・ド・マーに特設されたポディアムで選手紹介をしながら送り出すスタートセレモニーが行われ、チーム・スガワラのスペースレンジャーFTも熱心な観客の声援を受けながらパリの町を後にした。
今日の行程はパリ北西に位置する港町ル・アーブルまでの約200キロで、競技車両はそこでフェリーに積まれて海路ダカールへ。チームクルーはフェリーの到着に合わせてダカールへ飛び、そこで書類検査(車検に対して呼ぶところの、いわゆる人検)を済ませた後にダカールから本格的な競技スタートが切られるという、事実上97年のダカール・アガデス・ダカールと同じ手順である。そんな関係でパリ〜ル・アーブル間は正式なリエゾン(移動区間)とはされず、メカニックによる運転代行や、キャリアカーの使用も認められていた。とはいえ、やはりパリ・ダカにとってパリのスタートは特別の場所である。エッフェル塔をバックにした会場には小雨模様で吐く息が白い寒さの中、大観衆が声援を送り、スペインのグラナダやダカールでは望むべくもない、イベント本来の精神に則った心地よい緊張感が漂う。レンジャーを駆る菅原義正にとってはこれが18回目のスタート。主催者からチーム・スガワラの名前がコールされると、ひときわ高らかにエアホーンを鳴らして力強く走り出した。
エッフェル塔をバックにスタート
菅原義正のコメント
いやあパリのスタートということで気持ち良く走り出した、はずだったんですが、今日はタイムコントロールがずさんで参りました。スタートオーダーもめちゃくちゃだし、パルクフェルメに入るときに渡されたタイムカードによると3時間でル・アーブルまで行けという。パリの近郊は渋滞もあり、こりゃあ大変だと、途中で燃料を入れる間もなく走りとおしでなんとか5分前に滑りこんだら、到着のタイムコントロールは準備されていないという体たらく。正式なリエゾンなのか、余裕を見た純粋な移動区間なのか、もう少しちゃんとして欲しいですね。ともあれ、レンジャーの方は機関快調。問題なくアフリカに渡りました。私共チーム員は夜半にテロシェのガレージに戻り、最終調整を済ませて1月2日にダカールに渡ります。こういうパターンでスタートまで間があくのもテンションの維持とか、とくに精神面では難しいところなんですよ。

テレビ番組放映予定
NHK
おはよう日本・スポーツコーナーにて随時放送予定/1月6〜23日 月〜金 07:00〜08:15

テレビ東京
特別番組 前半ハイライト/1月16日(日) 16:00〜16:30
特別番組 全般ハイライト/2月5日(土)  16:00〜16:30

スポーツトゥデイワイド・番組内でラリー速報を随時放送予定
1月 9日(日)16日(日)22日(土)30日(日) 23:00〜23:45

スポーツテンミニッツ(月〜金)・番組内でラリー速報を随時放送予定
1月6日(木)〜 23:45〜23:55

チームスガワラ、車検を無事通過
久しぶりに400台を越えるエントリーに車検会場も賑やかな雰囲気に
今年もゼッケン400番いよいよ2000年ダカールラリーの公式日程が始まった。本12月27日と28日はパリ市郊外、南東側に位置するシャトーバンセーヌの森にある公園内の特設会場で競技車両の車検が行われる。今年も栄誉あるカミオンクラスのファーストゼッケン、400番を与えられたチームスガワラのスペースレンジャーFTは初日である27日の午前8時半が指定時刻。T4クラスのトップを切って会場入りすると早速ゼッケン貼付からFFSA係官によるフレームの封印、規定に合わせての各部チェックなどを受けた。今大会は久しぶりに合計400台を越すエントリーを集めており、また、場所がパリ郊外ということもあってか、車検会場はいつもに増して賑やかな雰囲気で見物客も多かったが、毎年好成績を収めているレンジャーは注目度も高く、見物客や他チーム関係者が入れ替わり立ち代り訪れては、レンジャーに見入っていた。
結局、全くクレームなどないまま粛々と検査を終了したチームは昼前にはパルクフェルメが設定されているエッフェルタワーの足元、パーク・ドゥ・シャン・ド・マーに向けて再び出発した。明日28日晩は同所でセレモニーを行った後、フェリーの待つ、ル・アーブル港へスタートすることになる。ただし、競技の本当のスタートはダカールへのフェリー到着を待って6日に切られることに。選手は新年早々、空路でダカールに渡る予定だ。
公式車両検査の様子
菅原義正のコメント
フランスは一昨日から強い風雨が吹き荒れ、テロシェのガレージも昨日は8時間ほど停電したり、屋根の瓦がずれたりしました。前倒しに作業を進めてきたおかげで準備に支障はありませんでしたが、今朝(4時にテロシェを出発!)パリに来て見てびっくり。森の立ち木があちこちで根っ子から倒れており、倒木による通行止めや倒れた看板も随所に。我々も本来の車検会場へのコースが通れず引き返すなど、あらためて嵐の凄さを感じました。でも、それとは対称的に車検の方はスムーズに終了。約一年かけて準備を進めてきたクルマがちゃんと規則に合っていることを確認してもらったわけですから、正直これでほっと一息。あとは競技に集中して臨めます。