■リアボディ
キャブと側面を合わせ空力にも配慮した設計のリアボディは坪井特殊車体で改良を重ね製作されたもの。外壁には継ぎ目のない1ミリのアルミ板を使用し、骨格とは特殊なのりで接着されているため、非常にクオリティーの高い仕上がりとなっています。
リアボディ内部のフロント側には燃料タンクが配置され、その上に選手の私物が入ったボックスが置かれています。両サイドの低い位置にある青いボックスには比較的重量のある特殊工具や細かなスペアパーツが入っており、トラブル時にすぐに必要なホース類などのスペアパーツは室内の壁にタイラップで固定してあります。
この画像ではスペアタイヤが1つしかありませんが、レース中は2本積んでいます。ホイル付きで1本150キロにもなるタイヤの積み下ろしはかなりの重労働のため、電動式のウインチを取り付けています。
■燃料タンク
リアボディ内の2つを含み日本軽金属社製の燃料タンクは全部で4つ。車両規則で800キロ無給油で走れることが義務づけられているため、総容量は708リッターに及びます。また、左右のサイドパネル内には工具やエアジャッキなどの重量物が格納されています。
■フォグランプ
補助灯として小糸製作所社製HIDランプを6個装着。夜間走行でも真昼のような明るさで広範囲を照らし出します。フォグランプをはじめ灯火類にはストーンガードとして破損防止の特殊フィルムを貼りつけており、光量を落とさない工夫もなされています。
■サンドラダー
砂丘でスタックした際に脱出用として使われるサンドラダーは、ボディ後方に格納されています。しかしタイヤ空気圧調整システムが備わるレンジャーではほとんど出番はなく、ここ5年以上使用していません。パリダカの必需品ですが使わないにこしたことはありません。
PART1/エンジン、サスペンションなど
PART3/室内編