パリ・ダカールとは

 
ROCK ELEPHANT
モーリタニアの未開の地にそびえ立つ象の岩
アフリカの未開の大地を舞台に繰り広げられる、世界で最も過酷なモータースポーツがパリ・ダカール、通称:パリダカだ。総走行距離10,000kmに及ぶ長く厳しい道程を戦い抜くには、車両性能やドライビングテクニックはもちろんのこと、パーツ供給のロジスティックス、車両の修復能力やルートを的確にトレースするナビゲーション能力、数週間に渡り集中力を保ち続ける精神力や体力、さらにはあらゆる駆け引きが可能となる経験などなど、数えだしたらきりがないほどの能力が必要となり、総合的な力が試される競技と言える。だからこそ、自ら出場資金を調達し、これらすべてを一人でこなすプライベートライダーがダカールにゴールした時、彼らは英雄と称されるのだ。そうしたアマチュアでも、その道のプロフェッショナルと同じ土俵で戦え、尚かつ二輪、四輪、カミオンといった様々な車両が同じルートで競い合うのもパリダカの大きな特徴で、すべてにおいて開かれた大会であるからこそ、いつまでも多くの人たちを魅了してやまない。

そもそもパリダカは、1月1日にパリをスタートし、アフリカの砂漠地帯を約3週間かけて走破、アフリカの西海岸に位置するセネガルの首都ダカールを目指すルートが一般的で、そのスタート地点とゴール地点の地名を短縮したパリダカが通称として使われているが、最近のパリダカはルートのマンネリ化を避けるために、パリとダカールに固執しないルート設定が多くなっている。こうした背景から名称はル・ダカールと改められ、大会の冠スポンサーを排した「ユーロミルホー・ダカール2006」が06年大会の正式名称となる。ちなみにフランスのマルセイユをスタートし、エジプトのシャルム・エル・シェイクにゴールした03年大会はパリもダカールも通過せずも、テレフォニカ・ダカール2003であった。ここでは混乱を避けるために馴染みの深い「パリダカ」で通させてもらう。

パリダカの歴史   砂漠に魅せられた青年が始めた冒険ラリー。その四半世紀の歴史を綴ります。

競技の仕組み   どのような方法で順位が争われているかなど、パリダカの競技方法を詳しく説明します。

パリダカとカミオン   その圧倒的存在感はパリダカの象徴。レーシングカミオンの速さに迫ります。

パリダカの一日   パリダカの一日をドライバー、ナビゲーター、メカニック別にシミュレート。

パリダカ用語集   パリダカ特有の専門用語をわかりやすく解説します。

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