■12月25日
我々は明朝7:00にガレージを出発しアラスへ向かいます。じっくりと腰を据えて整備されたカミオンはすでに準備万端。菅原義正の60歳&パリダカ20周年となる記念すべき大会を最高な形で終えられるように精一杯がんばってきますので日本からのご声援よろしくお願いします。いよいよ今年のパリダカが始まります。(菅原照仁)

■12月24日
メリー・クリスマス
メリー・クリスマス
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日本の皆さんメリー・クリスマス★皆さんはどんなイヴを過ごされたのでしょうか?我々はいまやフランスでの恒例行事となったクリスマス・イヴ・イルミネーション・ツアーに行って来ました。ツアーといっても車で田舎町をグルグルと徘徊するだけなのですが、これがなかなか楽しいのです。というのもフランス人はクリスマス・イルミネーションが大好きで、各々の家が趣向を凝らしたイルミネーションで飾られています。その明かりが街灯もない田舎町に点在している様はまるでおとぎ話の世界です。サンタもしっかりライトアップされてるでしょ。こんなとこならホントにサンタもやって来るのかもしれませんね。(菅原照仁)

■12月23日
シャイニーにて
シャイニーにて
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今日はミトンの住むシャイニーという村でチームスガワラ&SSERの壮行会を開いてもらいました。シャイニーはパン屋や肉屋といった生活に必要なお店が1件ずつしかないというとっても小さな村ですが、町の中心にある教会にラリーカーが登場すると、あれやこれやと人が集まってきて、気が付けば車両のまわりは黒山の人集り。本当にこの人たちはどこから集まってくるのでしょう?と不思議に思ってしまいます。ともあれここまで歓迎してもらえるのはとても幸せなことで、この会に限らずフランスで色々と動いてくれているミトンにはとっても感謝しています。さあ、車両の準備もすべて整いメンバーも集結し、いよいよパリダカが始まります。ん?バイラーがいないって?いやいや皆さんご心配なく。バイラーは我々がシャイニーで楽しい時を過ごしている間にルマン駅から5時間歩いて帰ってきました。これホントの話です。(菅原照仁)

■12月22日
今日の夜にフォグライトの調整も終わり、車両の方はすっかり準備が整いました。後はのんびりと...といきたいところですが、今年はなかなかそうもいきません。というのも今年はアシスタンスや関係者も含めるとヨーロッパステージでは総勢28名の大所帯。ざっと1,500人ぐらいのパリダカ関係者がいる中でこれだけの人数のホテルを確保するだけでも大変なんです。その他にもヨーロッパでのアシスタンスのタイミングだとかお金の分配などなど、やらなくてはいけないことが山積みです。でもこのアシスタンスシステムを確立するためにはこんなことくらいでくじけてはいけません。パリダカというすべてが自己の責任においてなりたっている競技で日本人が満足できるサービスを提供するにはこの程度のことより難しい問題がたくさんあるのです。結局、責任重大なラリーの最中が一番気が楽だったりするから不思議なものです。(菅原照仁)

■12月21日
今日の午後にSSERの山田氏が合流しチームのメンバーがやっと勢揃いと思いきや、ドイツの友達に会いに行ったバイラーが行方不明。18日の夜に突然「もう仕事ないでしょ。ボク、ドイツの友達の所に行くよ」と言いだし、19日の朝一番に一人でドイツに旅立ったバイラーは二日後に帰ってくる約束を無視し音信不通。今日の夜になっても帰ってこないので、さすがに心配になってバイラーの友達に連絡を試みるがまったくつながらない。「もしかしてモンゴルに帰っちゃた?」と誰もが思っていた午後10時にやっと友達の携帯につながりバイラーを呼び出す。すぐに電話にでてきたバイラーに「今日帰ってくる約束でしょ」って言ったら「えっ、まだ仕事あるの?」だって。どちらかと言うとそういう問題じゃないんだけど...(菅原照仁)

■12月20日
縁あってチームスガワラの食事の賄いを担当しに、フランスまでやってきた小倉と申します。なんとこの私、大型はおろかマニュアルの免許すら持っていません。そんなど素人に何を語らせようと言うのか、チームスガワラ。しかしそういう鷹揚さが、このチームの魅力なのです。そこでチームスガワラの国境を越えたファン層にスポットを当ててみたいと思います。さて、チームスガワラのフランスガレージは、皆さんご存知のようにフランスはル・マンの「TELOCHE」という村にあります。おそらくフランス製某有名ブランドのスーツなどには目もくれない人々が暮らすこの村には、パン屋さんと肉屋さん、小さなスーパーくらいしか店がありません。店で出会う人はどうやらみんな知り合いのようで、レジでは常に井戸端会議の花盛り。走る車はフランス製ばかり。そんな村の肉屋さんの側に、日野自動車のロゴマークをこれでもかと掲げた建物がチームスガワラのフランスガレージです。のんびりと暮らしている彼らにとって、毎年この時期に現れるカミオンは楽しみの一つ。毎日誰かしら訪ねて(もしくは勝手に進入して)来ては、着々と作業の進むガレージの中を覗いて、満足そうに帰っていきます。たまにカミオンが村の道を走っていようものなら、道路工事中のおじちゃんまでも、作業を止めて楽しそうに見入るほどの人気者。彼らにとって、チームスガワラは日本のチームというより、テロシェからパリ・ダカールラリーに出ていく、テロシェの誇るチームのようです。ル・マンには「MUSEE AUTOMOBILE DE LA SARTHE」という世界的に有名な自動車博物館があるのですが、先日こちらに観光に訪れた際、学芸員に「もしかしてお前はチームスガワラの所の日本人ではないのか。スガワラは今年で出場20年目だろう。凄いよなあ!俺はファンなんだ。」といきなり英語で話しかけられた時には、さすがにちょっとした感動を覚えました。(小倉和歌子)

■12月19日
体重測定
体重測定
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今年も恒例の『カンカン』こと車両重量測定に行ってきました。我々にとってこの『カンカン』の結果というのはとても重要なもので、この数値が今年一年の作業内容を物語っているといっても過言ではありません。というのも我々が現在使用しているレンジャーはレーシングカミオンとしてかなり熟成されており、車両重量を1kg軽量化するのに長年のノウハウと大変な労力が必要となります。その作業は鍛えあげられたボクサーが極限まで減量する姿に似ています。で今年の結果は昨年徹底した軽量化を行ったにも関わらず、昨年比マイナス9kgを達成。燃料700リットルを満タンにし、乗員3名が乗車した車両重量は7,440kg。実はこの軽さこそが強さの秘密だったりするのです。ちなみに白レンジャーはご覧の通りスペアータイヤやパーツを満載してるので9.5トンくらいになる予定。でも他チームの6輪駆動車なんかは22トンもあったりするんですよ。信じられます?(菅原照仁)

■12月18日
ASSISTANCE L/C 77
ASSISTANCE L/C 77
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今日の画像はバイラー&アシスタンスのランクルです。前回から四輪のアシスタンスクラスが新設されましたが、これらの車両はメカニックの移動が主な役割となります。というのも近年、飛行機でビバークを移動するエアメカニックが制限されてきており、メカニックの十分なサービスをうけるためにはどうしてもこのアシスタンスカーを利用しなくてはいけなくなったのです。そもそもエアメカニックの制限はワークスとプライベーターの格差をなくすためにはじまったのですが、プライベーターのチームがメカニックを移動させるためにアシスタンスカーを出場させることは資金的に大きな負担となります。アシスタンスカーといえども競技車と同じような改造をしなくてはいけないですし、燃料代だけでもばかになりません。1台出場させるだけでン百万円の予算が必要となってしまうのです。そこで登場したのがアシスタンスカーのシートサービスで、各々のチームがメカニックシート代を負担することによって運航費を補っているのです。そんなサービスなわけですからすべてがうまくいって当たり前。失敗だけは絶対に許されません。でも大丈夫。つよ〜い味方のバイラーがついているのですから。(菅原照仁)

■12月17日
ASSISTANCE HINO
ASSISTANCE HINO
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次大会はチームスガワラのパリダカ参戦20周年となるわけですが、実はカミオン出場10周年でもあるのです。そんな記念すべき大会で遂に『日本人による日本人のためのアシスタンスサービス』が実現します。自分でいうのもなんですが、これってとっても凄いことなんですよ。というのも、今までの日本人プライベーターが十分な体制を作るには自らサービスをつけるか、海外のアシスタンスサービスをうけるかしか選択肢がなかったわけです。前者はもちろん莫大な資金が必要ですし、後者は言葉や習慣の違いなどで非常にトラブルが多かったのです。じゃあなんで今まで日本人のアシスタンスサービスがなかったのかって?答えは簡単。ヨーロッパに比べて日本からの車両輸送やなんやらでどうしても準備にお金がかかってしまって、地元並のサービス金額になかなか落とせなかったのですよ。それを長年のノウハウでヨーロッパのアシスタンスサービスと同等の金額設定にして、尚かつ日本人が安心して利用できるサービスを提供するのが今回のプロジェクトなのです。そんなわけで今後の日本人プライベーターが安心して利用できるサービスとなるように今回の試みは是が非でも成功させなくてはいけません。とにかくフランス人も注目のゼッケン600番の白レンジャーのサポートのもとカミオン総合優勝を果たし、さらにはサポートを受け持つ日本人選手が活躍してくれたら言うことありません。(菅原照仁)

■12月16日
TOYOTA L/C 77
TOYOTA L/C 77
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車両紹介の第2段はSSER渾身の力作ランクル77です。この画像ではわかりませんが、軽量化のため大胆にもボディの後ろ側をスパッと切り下ろしてあります。次回はパリダカのレギュレーションが変更になったため、我々もよく理解してないのですが、ようは今まででいうプロトタイプ車両なわけです。そんなわけで次回は大いに暴れてもらうことになっています。で、今日の画像もなかなかイイでしょ。ドーンと後ろにカミオンがいてなんとも心強い感じがします。完璧なバックアップで上位進出間違いなしのランクルはゼッケン287。皆さんこちらも大注目ですよ。(菅原照仁)

■12月15日
HINO RANGER FT
HINO RANGER FT
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お陰様でずいぶん作業も落ち着いてきました。この分だと来週中にはすべての準備が整う予定で、そのあとはスタートまで少しゆっくりできそうです。なので今日から、完成した車両の画像をアップしていきますのでお見逃しなく。まず第一段はもちろん日野レンジャーFTです。次回はレギュレーションの変更も味方して、カミオン総合優勝へ向けての追い風は例年以上ですが、ライバルのカマズ、タトラ勢もニューマシンを投入する予定で油断は禁物。さらにダフの復帰もあり厳しい戦いが予想されます。果たして我々にとって20周年となるこの記念すべき大会はいかなる結果になるのでしょうか?とにもかくにもゼッケン400番の動向からは目が離せません。(菅原照仁)

■12月14日
毎年フランスではランニングをかかさないことにしてるんですが、最近なんだか星がきれいなんです。そんな日に街灯もない田舎道を淡々と走っていると、まるで星空の中にいる感覚にもなります。そして東の空にはしし座流星群とまではいきませんが、かなりの割合で流れ星が落ちてゆくのです。でも、そんなすばらしい夜はすぐに家に引き返したくなるほど気温が下がります。本気でそう思います。そこをグッと我慢してこそ幻想的な夜空に巡り会うことができるのです。そうなんです、すばらしい事の裏には必ず辛い事があるのです。いや、辛い時を乗り越えればこそすばらしい時が待っているのです。(菅原照仁)

■12月13日
お待たせしました
お待たせしました
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フランスに来て25日目となる今日、晴れて写真撮影に行ってきました。撮影現場は我々のいる小さな村(町)はずれ。車で5、6分という近場でしたが、バックゲートにチームスガワラのロゴマークが輝くラリーカーが列んで走る姿は壮観そのもの。フランスの田舎町の景色に溶けこみ何ともいえない雰囲気を漂わせていました。で、撮れた写真がこの画像。どうです?とってもイイ感じでしょ。折角なので特別大きな画像もこちら(528KB)に用意しました。皆さんの感想をお待ちしております。あっそうそう白レンジャーのサイドにドドーンとSSERのロゴも入りますのでご心配なく。(菅原照仁)

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