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■11月30日
こちらに来て10日あまりが過ぎ、明日からはいよいよ12月となりますが、作業はかなりの勢いで進んでおり順調そのもの。あさってにはモンゴルからバイラーが合流し、来週初めには日本からランクルも到着します。なので今日はパリダカ初となるモンゴル人ドライバーをちょっとご紹介。まず、なんでモンゴル人なの?とお思いでしょうが、バイラーはラリーレイドモンゴルを陰で支えている知る人ぞ知るとってもスゴイ人。車の整備や運転さらにはバイタリティーといったパリダカで必要な要素をすべて兼ね備えていて、人柄も良くって日本語も話すということでまさに適任、と受話器の向こうで言ったのがあの山田氏。アシスタンスのドライバーを誰にお願いしようか?と真剣に考えてた時だったので、はじめは『ふ〜ん。バイラーね〜』としか思ってなかったのですが、よくよく考えてみればまさに適任。で早速、お願いしたのであります。でも一番の難関はビザの取得。なんせモンゴル人がパリダカに出るにはヨーロッパ(EU)のビザからはじまってモロッコ、モーリタニア、セネガルといったすべてのビザが必要なのですから。(菅原照仁)

■11月29日
それでは早速パリダカコース概要最終回といきましょう。スーパーマラソンステージが明けた1月5日に383kmのSSを乗り切れば次の日はアタールでの休息日。しかし我々のようなプライベートチームにとって休息日は大事な車両整備の時であり、うかうか休んではいられません。こうした中、休息日明けからダカールまではかなり厳しいルート設定となっており、この辺りをいかに乗り切るかがポイントとなるでしょう。まずは1月7日のループコース。SSは366kmと短めながら、アタールの東に広がる砂丘地帯は休息日明けで油断した選手たちに容赦なく襲いかかることでしょう。そしてティジカまでの467kmのSSとティシットまでの520kmのSSはハードな路面が続き厳しい戦いとなります。1月10日のティシットを起点とした450kmのループコースはそのほとんどが初めて使われる場所なので謎ですが、おそらくらくだ草の茂る砂丘地帯が中心となるでしょう。そして2回目のスーパーマラソンステージはティシット−キファ−ダカールというもので、ティシットから2日間でダカールまでいかなければいけません。そんなことを聞いただけで頭がクラクラしそな感じです。総走行距離は1472km。前回と同じように11日の競技が終わったあとキファで6時間の休憩が義務づけられ、一路ダカールを目指します。ダカールに着いたらホテルに入れるというのがせめてもの救いです。最終日はお決まりのラックロゼでのウイニングランですべての日程が終了します。テロの影響を考慮してか全体的にリエゾンが多いのですが、それをスーパーマラソンステージと絡めることでパリダカらしさをだしている感じがします。さてさてどうなることでしょう。(菅原照仁)

■11月28日
昨日の騒動で中断してしまいましたが、今日は次回パリダカコースのモロッコ編。12月31日の夜中にラバトに到着し正月早々からアフリカステージの幕開けとなりますが、こんなご時世の為かモロッコでのSSはかなり距離が短く、逆にリエゾンが異常に長い設定となっています。1月1日はエル・ラシディアまでの534kmのステージですがSSはアトラス山脈を舞台とした80km。翌2日のステージは去年とほとんど同じルートとなりそうで、短いながらも本格的な砂丘が現れます。距離は576km(うちSSは338km)。そしてステージ7はいよいよスーパーマラソンステージの登場となります。朝ビバークを出発し176kmのリエゾンの後351kmのSSが始まります。その後266kmのリエゾンでタンタンに到着した選手はそこで6時間の休憩が与えられます。そして夜中のうちに362kmのリエゾンをこなし、休みなしで370kmのSSが待っています。ビバーク地ズエラまでの総走行距離はなんと1,541km。長い長い1日となることは必死です。(菅原照仁)

■11月27日
日本のみなさんに今日はお詫びを。本日(といっても日本では昨日)弊社メールソフトがAlizウイルスに感染し、複数人の方々にウイルス付きメールを自動送信してしまいました。件名が不明なメールを受け取られた方は添付ファイルWHATEVER.EXEを開けずに(一部の情報だと添付ファイルを開かなくても感染の可能性あり)ただちに削除して下さい。このメール本文はpeace.です。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。ちなみにこのウイルスはパソコンのシステム自体を破壊するものではなく、自身のコピー(WHATEVER.EXE)をメールソフトに登録されたアドレスに自動送信するというものです。ウイルスはみんなが被害者。みんなで協力して被害を最小限に食い止めましょう。(菅原照仁)

■11月26日
まあこちらはなにせ忙しいのですが作業内容はあまり変わらないので、今日からは次回のパリダカのコースについて説明していこうと思います。まずはヨーロッパ編。12月28日、パリの北約200kmに位置するアラスのポディウムを夜8時にゼッケン1番のバイクがスタートし、パリダカの幕が開かれます。この日はリエゾンのみの465km。ということはカミオンのスタートは真夜中となり、必然的にゴール到着は朝方となることでしょう。明けて(?)29日、もちろんほとんど寝る時間もなくレースは続きます。この日の総走行距離は598km。100km弱のリエゾンの後、6kmという短いSSをこなし、ひたすら南を目指します。まあこの2日間は実質1日で1000km強の移動をこなさなくてはいけないということです。30日はお決まりとなったシャトーラスツールのブドウ畑での35kmのSSの後、一路西へ向かいマドリッドを目指します。走行距離は930km。そしてヨーロッパステージ最後のSSをマドリッド近郊で行い、モロッコ上陸へ向けひたすら南へ向かいます。フェリーでの移動を除きラバトまでの道のりは961km。こんな長い長い道のりを経てアフリカへ上陸するわけです。(菅原照仁)

■11月25日
さてこちらに来て初めての日曜日を迎えましたが、我々は今日も作業に精を出しておりました。作業内容は昨日とあまり変わりがないので省略しますが、とりあえず進んでおりますのでご心配なく。ちなみに女性陣がシャトー(お城)ホテルにお泊まりに行ってしまったので今日の晩ご飯はユノディエールの中華屋さんに行くことになっています。ということで今日はこの辺で。(菅原照仁)

■11月24日
気が付けばもう11月24日じゃないですか。世の中はイヴまであと1ヶ月ということでイルミネーションやらがきらめき、さぞ華やかなことでしょう。そんなこととは無縁のこちらはもちろん朝から作業を進めており、菅原組はキャンティーン(スペアパーツを入れる鉄箱)収納棚の製作、鈴木は燃料タンクの移動や配管、そしてハカセは一人でフロントのリーフ交換と、時間はいくらあっても全然足りない感じです。それにしてもハカセが一人でリーフ交換をするようになるとは、おそらくハカセ自身も思っていなかったでしょう。しかもたった一人でリーフを組もうとして潰されそうになったりしてました。すぐ近くにいるんだから声をかけてくれればいいのにと思う土曜の夜の出来事でした。(菅原照仁)

■11月23日
こちらフランス事務所
こちらフランス事務所
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今日も朝から全開で白レンジャー(アシスタンスカミオン)の作業をすすめております。なんとか11月一杯である程度終われば...と思っておりますがどうなることやらという感じです。でも作業の方は順調にすすんでいますのでご心配なく。で、ここで今年のチーム体制をご紹介。TEAM SUGAWARA&SSERというチーム名で挑む次大会はカミオン2台、四輪2台の計4台というもの。メインとなるカミオンクラスで狙うはもちろんカミオンクラス総合優勝。多くのライバルとの戦いは目を離せません。そして四輪部門にはラリーレイドモンゴルなどでお馴染みのSSERチームがランクル70で参戦。その他の2台はアシスタンスクラスにエントリーし、チームアピオや三橋選手といった日本人プライベーターのサポートを行います。ちなみにこのアシスタンスクラスのメカニックシートにはまだ余裕があります。エントリー費や渡航費、シート代などすべて含めて約250万前後でパリダカを体感できます。いろんな面で少し余裕のある方は是非一度ご連絡下さい。(菅原照仁)

■11月22日
本日、TOTAL ARRAS-MADRID-DAKARの公式プレゼンテーションがパリで行われるということで朝から高速を飛ばしパリへ行ってきました。テロの影響で開催までもが危ぶまれていたにも関わらず会場には大勢の人々が集まり、あいかわらずの関心の高さを見せつけられました。主催者代表のオリオールによると参加者数は現在のところ二輪170台、四輪111台、カミオン30台、アシスタンス93台。例年に比べ若干少なめですが、このご時世にしては立派な数字ではないでしょうか。しかしルート設定には十分気を使ったようで全行程が9,436kmと例年並の距離を確保しながら、スペシャルステージが4,000km弱とパリダカにしては少し物足りない気がします。ともあれこの状況下でここまで参加者を集められたのも2日にわたるマラソンステージやGPSの使用を制限するなどといった新しい試みが評価されているのでしょう。で最後に皆さんもとっても気になるカミオン情報といきましょう。まずは知って驚くなかれ、あの名物カミオン『DAF』が復活します。もちろんハンドルを握るのはヤン・デローイ。そうかつてワークスのシトロエンやパジェロと共に200km/hオーバーで砂漠を爆走していたパリダカの名物オヤジです。これだけでも驚いてしまうというのに、さらにはカマズ、タトラといったミッドシップカミオンの雄がフロントエンジンの車両でやってきます。その他、メルセデス、マン、ジナフ、イベコ、三菱などなど、カミオンクラスはまさに群雄割拠の戦国時代突入の予感です。フロントエンジンの雄として『日野レンジャー』の真価が問われる一戦がいよいよ始まります。(菅原照仁)

■11月21日
いつもはどんよりとした曇り空と冷たい風の印象が強いル・アーブルの港町も、快晴に恵まれた今日のような日に訪れるとまったく違った表情を見せてくれるもので、なんだか自然と晴れやかな気分になってきます。我々のガレージから約300kmに位置するこの港町に毎年日本から巨大なブルーシートに梱包されたレンジャーがやってきます。今日はそんな日。例年だとぞろぞろ大勢でレンジャーの引き取りに向かうのですが、今年はやらなくてはいけないことが多いのでそうもいきません。朝から引き取り組はル・アーブルへ。そして整備組はガレージで白レンジャーの整備に忙しい1日となりました。ル・アーブルで久しぶりに再会したレンジャーは順調そのもので午後7時に無事ガレージに到着。一方の白レンジャーの整備も着実に進んでおります。そしてそして明日はパリでTSOの公式発表会が予定されています。もちろん行ってきますので詳しい内容はあしたご報告します。(菅原照仁)

ノルマンディ橋を行く
ノルマンディ橋を行く
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レンジャー揃い踏み
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■11月20日
日本のみなさんお元気ですか?我々、選手一行は本日フランスガレージに到着し、早くもパリダカに向けて全開で作業に取りかかっております。朝4時半に到着というハードスケジュールながら、晴天に恵まれたため作業は順調にすすみ、次大会で使用するアシスタンスカミオンの荷台はレイアウト変更にともないすっかりきれいになりました。今回、例年よりも早くフランス入りした一番の目的はこのアシスタンスカミオンの補修及びレイアウト変更。次大会からはじめるアシスタンスサービスが万全な体制で挑めるようにしっかりと準備をしますので是非ご期待を。で、明日は早くも「レンジャー」がガレージ入りします。2台のレンジャーが揃った画像をお楽しみに。(菅原照仁)

早くも全開モード
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すっかりきれいに...
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