12月28日、小雨交じりのあいにくの空模様の中、カミオンの先頭をきってスタートしたレンジャーは、4日間の長いヨーロッパステージを無難にこなし、1月1日未明にアフリカ大陸に上陸した。アフリカステージ初日のショートステージで若干のミスコースから総合20位まで順位を落としてしまうが、その後は好タイムを連発し、徐々に上位に浮上。休息日前のロングステージで2番手のタイムを叩き出し、総合4位で前半戦を折り返す。ただ、元日野チームの同僚・ライフが駆るマンも侮れない速さを見せており、僅差の5位でレンジャーに背後に迫る。 モーリタニアの砂丘地帯がメインとなった後半戦に入ると、過酷なロングステージが続き、各チームがトラブルに見舞われて脱落していく。レンジャーも背後に迫るライフとの差をじりじりと広げ、前を行く3台を猛追にかかる。13日目、ラクダ草が300km以上続く我慢のステージで遂に3位に浮上し、ダカールにゴールを果たした。日野レンジャーのクラス7連覇は前人未踏の快挙である。
1号車 菅原義正/鈴木誠一/松本尚子 アシスタンスカミオン 菅原照仁