2013/01/10 Arica-Calama
日野自動車提供レポート

今大会初のアタカマ砂漠ステージを順調にクリア
2号車がSS総合18位で排気量10リットル未満クラストップ
1号車は順位不明ながら無事到着


  ラリーは10日、チリのアリカ〜カラマ間で今大会初のアタカマ砂漠を舞台にした競技を行った。イキケまで291kmの移動区間(リエゾン)で南下したあと、455kmのSSがスタート。前後2パートに分かれ、途中229km地点から326kmまでは舗装路を移動するニュートラルゾーンでつなぐ構成だ。路面は砂丘もあるが乾燥したパウダー状の土「フェシュフェシュ」がふんだんに登場。トラックには辛い堅い路面のガタガタ道と埃のひどい我慢のステージとなった。終盤には標高3000m地点を通過し、SS終了後22kmの移動区間で到着するカラマのビバークも周囲を山に囲まれた標高2200mの高地にある。
 
  2台の日野レンジャーで参戦している日野チームスガワラはこのSSに落ち着いて臨んだ。アリカのビバークでサスペンションセッティングの調整を行った2号車菅原照仁/杉浦博之組は25番手スタートからチェックポイント(CP)1までに15位に浮上。そのまま順調に総合18位・排気量10リットル未満クラス1位でゴール。この日までの累積順位を総合20位とし、同クラス首位のリードをさらに拡大した。
 
  一方、豊かな経験を活かして砂丘ステージで卓越したパフォーマンスを発揮する菅原義正/羽村勝美組の1号車は序盤20km過ぎの地点でミスコースから戻る際にほかのトラックと接触してリアボディを一部破損したが車両の機能には問題なく競技を継続。順位情報は不明ながら午後9時すぎに無事カラマに到着した。
 
11日はアンデス山脈を越えてアルゼンチンのサルタへ。途中移動区間で4975m地点を通過する。その後アルゼンチン領内でSSを行う、長い一日となりそうだ。
 

 

 

1号車ドライバー・菅原義正のコメント
斜面でUターンをしようとして滑り落ち、他車に接触してしまいました。走行には支障がなかったのですが、あとで見たらリアボディの骨格が大きく破損していました。

 

 

1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
20km過ぎくらいで左に丘を上がっていく道を探していて違う道に入ってしまい、そこから戻る際にリアボディ左側面を接触しました。怪我などはなく、大丈夫です。

 

 

2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
今日はセッティングの変更が成功して気持ちよく走れました。枯れ川の底を行くのが4割、ピストが6割。序盤にはわりと難しい砂丘もありましたね。後半は思ったよりハイスピードでした。

 

 

2号車ナビゲーター・杉浦博之のコメント
埃が酷いのと、枯れ川の中の枝道が分かりにくかったので苦労しましたが、ミスコースもほとんどなく順調にゴール出来ました。終盤に標高3000mを通過しましたが、高山病は大丈夫でした。

 


左側面を破損した1号車


カラマのビバークに到着した菅原照仁