2013/01/14 San Miguel du Tucuman-Cordoba
日野自動車提供レポート

後半戦初日、1号車が再び水温上昇で後退
2号車は快調にSSをフィニッシュ
コルドバのビバークで徹底的な点検を実施


  14日、ダカールラリー2013は後半戦に入り、アルゼンチンのサン・ミゲル・ドゥ・トゥクマン〜コルドバ間で競技を行った。この日の競技区間(SS)は2輪・4輪とトラック部門が大きく異なるルートで設定され、トラックはまずトゥクマンから324km南下したあと293kmのSSを走り、その後再び83kmの移動区間でコルドバに到着するもの。2輪・4輪の593km(ただし中間に127kmのニュートラルゾーン=非競技区間がある)に比べるとSS距離の短い設定となっていた。
 
  路面は堅いグラベルで穏やかなアップダウンがありブレーキは相応に酷使する。午前中コルドバ周辺は降雨があったが、コース上に影響は見られなかった。
 
  日野チームスガワラの日野レンジャー(輸出名HINO 500 SERIES)2号車菅原照仁/杉浦博之組はこの区間を快調に走行。総合17位で再び排気量10リットル未満クラストップを奪取し、この日までの累計順位を総合19位とした。クラス2位のJ・エルフリンク/M・デ・グルート組(メルセデス・ベンツアクサー)に対するリードは3時間42分47秒に及んでいる。この日のSSではトラック部門の総合首位だった昨年の優勝者G・デルーイ/T・コルスール/D・ロドバルド組(IVECO)がターボチャージャーのトラブルでストップ〜順位を大きく後退するなど、そろそろ上位勢にも波乱の兆しが見えてきた。
 
  一方、1号車菅原義正/羽村勝美組はスタート後間もなく水温上昇に見舞われてペースダウン。途中冷却水を補給してもオーバーヒートの兆候は解消せず、SSを総合60位・排気量10リットル未満クラス12位という不本意な成績で終了。累計順位は総合30位でクラス5位となった。コルドバ市近郊カルロス・パスのサン・ロケ湖に面したビバーク地ではトラブルの原因を突き止めるべく、日野メカニックが徹底的な点検を行っている。

 

 

1号車ドライバー・菅原義正のコメント
水温が上がらないように2輪駆動にしてエアコンも切り、2速・時速30kmくらいで走らざるを得ない状況でした。埃が酷く、抜かれるたびに前が見えなくなるような道でした。

 

 

1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
走り出して50kmくらいで水温が100度を超えてしまって…。途中現地の人に水をもらったりしましたが駄目でした。ゆっくり走ったのでナビとしては何もなかったです。

 

 

2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
本当になにもなく快調に走れました。明日もグラベルですが、もっと山の中でガレ場のようになってくると思います。パンクに要注意ですね。

 

 

2号車ナビゲーター・杉浦博之のコメント
ナビゲーションとしては基本的にピストを行くのですが、コマ図が細かく、道が見つけにくかった。トラック部門は午前4時半スタートだったので、今はちょっと眠いです。

 


サン_ロケ湖湖畔のビバークに到着した1号車


水温上昇の原因を話し合う菅原義正と照仁


浦辺メカニックリーダーと対応を検討する鈴木誠一メカニック


コルドバのビバークで点検を受ける日野レンジャ