2013/01/18 Copiap-La Serena
日野自動車提供レポート

最後の難所をしっかりクリア
2号車はSS総合28位
1号車も得意の砂丘で本領を発揮


  18日はチリのコピアポ〜セレナ間で実質的な最終となる競技を行った。SS距離は441kmだが途中に舗装路を行く61kmのニュートラルゾーンがあり、これを境とする前半部分はコピアポ周辺の砂丘群、後半は海岸寄りの丘陵が舞台となる。翌19日も346kmの競技が予定されているが、3分の2以上を舗装路のニュートラルゾーンが占め、実質の競技区間は前半111km+後半数kmのみ。路面も差がつきにくいグラベル路だけに競争による順位変動は難しそうだ。
 
  2台の日野レンジャー(輸出名 HINO 500 Series)でトラック部門に参戦している日野チームスガワラはこの日も堅実な走行を見せた。2号車菅原照仁/杉浦博之組はSSスタート直後の標高2800mまで上がる丘越えを苦労しながらもクリア。その後砂丘地帯を無難にこなしたが、前半部分のゴール手前30kmで左後輪をパンクし、交換に30分を要した。その後後半部分も着実に走り切った結果、総合28位・排気量10リットル未満2位でゴール。この日までの累計順位は総合19位とやや後退する結果となったが、排気量10リットル未満クラストップのリードは堅持している。
 
  また、1号車菅原義正/羽村勝美組もベテランらしい落ち着いた走りで健闘。電子制御化されたエンジンの優れたトルク特性によって砂丘でのギアのつながりも良く、ノースタックでアタカマ砂漠の難関をクリアした。SSを総合39位・クラス5位で終了した1号車の累計順位は総合30位・クラス3位に浮上した。
 
  この日はSSスタートが午後1時頃と遅く、終了後にも204kmの移動区間があるため、ラ・セレナへの到着は遅れており、現地時間12時時点では2号車は到着したが1号車は未着。ビバークでは日野メカニックたちが最後の点検整備を行っている。19日はいよいよサンチャゴへ到着する。

 

 

2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
今日は砂の登りがきつくて一度で登れないところが何か所かありました。パンクのロスは30分くらい。長くて疲れる一日でした。

 

 

2号車ナビゲーター・杉浦博之のコメント
序盤で2〜3kmのミスコースをして、そのあと後続車がつながってしまったので、流れが悪くなったかと、悔しい気持ちです。最後の明日、頑張ります。

 


セレナのビバークで選手の到着を待つ日野プロフィア


ビバークに到着した2号


バーストしたタイヤと菅原照仁