2013/01/11 Calama-Salta
日野自動車提供レポート

アンデスを越えてダカールラリー2013はアルゼンチンへ
2号車が総合18位に浮上
1号車は高地でエンジン不調に悩む


  ダカールラリー2013は11日、アンデス山脈を越えてアルゼンチンへ入国した。この日の行程はまずチリのカラマ海岸沿いのビバークから417kmの移動区間(リエゾン)でアンデスへ。途中標高4975m地点を越えてアルゼンチン国境を通過した。競技区間はアルゼンチン側に設定された218kmで路面の堅いピストが中心。その後116kmの移動区間でサルタ市内のコンベンションセンターに設けられたビバークにするという長丁場となった。
 
  10日の競技を終えてトラック部門の累積順位で総合20位につけた日野チームスガワラの2号車菅原照仁/杉浦博之組はこの日のSSを手堅くクリア。総合20位・排気量10リットル未満クラス1位でゴールし、累積順位は総合18位に浮上した。クラス順位は依然トップで、2位のJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)とのタイム差はすでに3時間24分06秒と大きく広がっている。
 
  一方、10日のSS中に不慮の接触を喫した1号車菅原義正/羽村勝美組は日野メカニックたちによってリアボディを修復されて出走。しかし、標高3000mを超える高地でのSSでは水温上昇傾向が強くなり、アクセルを大きく踏み込めない状況に。このため我慢の走りで総合49位・クラス7位でSSを終えることとなった。この結果、累積順位は総合29位・クラス5位となった。
 
  12日はいよいよ前半戦の最終日、アルゼンチンのサルタ〜トゥクマン間で471kmの競技が行われる予定だが、夜半から降り出した雨の影響で競技の短縮あるいはキャンセルが検討されている模様だ。
 

 

 

1号車ドライバー・菅原義正のコメント
リエゾンのときから標高が高くなるにつれて水温が上がってしまい、SSの中は全開で走れない状況でした。まあ、埃も酷くて危ないSSでしたね。

 

 

1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
オーバーヒートさせないようにずっと水温計に気をつけながらの走行でした。コースは基本的にピストで追い越しが難しく、差はつきにくかったと思います。

 

 

2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
後方から追い上げてきたトラックに抜かれましたが終盤の道幅が狭くなるところで追いついてしまいました。差のつきようのないコースですね。標高の高さによる息苦しさはありましたが、SSは2時間ほどなので我慢できました。

 

 

2号車ナビゲーター・杉浦博之のコメント
標高の高いところは弱いので薬を飲んでSSに臨んだらナビゲーションに支障は出なかったのでほっとしました。頭は痛かったですが。

 


2号車(菅原照仁/杉浦博之)


快調にサルタに到着した2号車


SSを終えてほっと一息つく菅原義正


サルタのビバークに到着した日野レンジャー