2007/01/19 KAYES - TAMBACOUNDA

ホコリとワナのSSを越えてセネガルへ
いよいよ明日はゴール地ダカールに到達する

 19日はカイエ(マリ)〜タンバクンダ(セネガル)。カイエを出てすぐセネガル川を渡るといよいよ最後の通過国セネガルである。この日のSSは堅いグラベルの路面で、前半は山越えのピスト。その後は木立の間を縫うツイスティな区間となり、最後は比較的スピードに乗る。昨日よりもナビゲーションは難しくないが、ホコリが酷く、路面のギャップなど気を遣わされるステージだ。距離も短く、本来大きな順位変動は考えにくいが、2輪部門単独首位のM・コマ(KTM)が転倒骨折でリタイア。転倒やサスペンションを傷めてストップする車両も多いステージとなった。
 このSSで日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは堅実な走りを披露。2号車がカミオン部門13位、序盤にパンクを喫した1号車が42位で無事ゴールした。総合順位は2号車9位、1号車13位で、排気量10リットル以下車両のワン・ツー体制を引き続き完全にキープしている。ここタンバクンダのビバークは潅木に囲まれた飛行場の一角にあり、周囲の焼畑による草の燃えカスが風に舞っている。スペースも狭く、チーム同士がひしめき合う中、日野プロフィアのアシスタンスカミオンとアシスタンスカーに分乗した6名の日野メカニックたちは到着早々整備場所の確保を行い、準備万端。午後4時頃2台の日野レンジャーが到着すると、ビバーク地での最後の整備作業に早速取り掛かった。明日はいよいよ最終ゴール地のダカールに向かうが、再びリスキーな林間コースが待ち受けており、文字通り最後まで気を抜けない状況だ。


 
1号車ドライバー・菅原義正のコメント
今日は終日ホコリの中。おそらく切り株でサイドをカットしたのだと思いますが、16年ぶりに左前輪をパンクさせてしまいました。今年は砂嵐とホコリの当たり年でしたね。


 
1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
パンクは44km地点。交換は14分でロスタイムは最小限でした。まあ、危ないSSでした。ナビゲーションは順調です。


 
2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
序盤のツイスティなところは頑張って走りましたが、赤いラテライトの区間に入ったらホコリの中で深いギャップがあり、危なくてまともに走れないような状況になりました。カミオンも何台かトラブルで止まっていたので、ペースを抑えて結果的に良かったと思います。


 
2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
ホコリの中で深いギャップが何箇所もあり、4輪車が転倒しているのを見ました。危ないワナだらけのSSでしたね。ナビゲーションはミスをしないよう、3人がかりで見ています。


 
2号車ナビゲーター・小石沢彰のコメント
今日のナビゲーションは最初怪しかったのですが途中からは2人のサポートもあって距離もちゃんと合いました。室内は暑いし、ホコリもすごいしで、自分にとっては大変な一日でした。

photo
ビバークに到着した1号車>>

photo
木の枝でフロントウインドウを割った2号車>>

 カミオン部門SS暫定順位
 1   512 ロプライス タトラ 03:17:43
 2 501 ステイシー マン 03:21:08
 3 527 マルデーブ カマズ 03:24:22
 4 513 バンギンケル ジナフ 03:24:55
 5 503 デ・アヴェゼベド タトラ 03:26:50
 6 508 ジャクコット マン 03:27:27
 7 530 ブロワー ジナフ 03:32:51
 8 505 レシェニコフ カマズ 03:36:42
 9 506 ビスマラ イベコ 03:38:05
 10 517 ビラロッカ メルセデス 03:38:28
 13   507 菅原照仁 日野 03:54:56
 42   504 菅原義正 日野 04:30:09

 カミオン部門総合暫定順位
 1   501 ステイシー マン 50:48:03
 2 527 マルデーブ カマズ 53:50:53
 3 513 バンギンケル ジナフ 55:16:28
 4 512 ロプライス タトラ 55:39:47
 5 503 デ・アヴェゼベド タトラ 56:05:00
 6 508 ジャクコット マン 56:59:14
 7 505 レシェニコフ カマズ 58:20:31
 8 530 ブロワー ジナフ 58:58:04
 9   507 菅原照仁 日野 61:27:28
 10 516 エクター マン 61:45:22
 13   504 菅原義正 日野 62:52:29

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