2009/01/08 SAN RAFAEL-MENDOZA
Liaison 76km / SS 395km / Liaison 154km  Total 625q

2号車がSS7位と健闘
1号車は自力脱出でメンドーサのビバークに到着


8日のステージはサン・ラファエル〜メンドーサ。前半戦のアルゼンチンでは最後の区間となる。同SSの距離は当初395kmが予定されていたが、前日までの降雨の影響で路面状況が悪化し、232kmのCP2(チェックポイント)までに変更。さらに今朝になって、川渡りの水量が80cmを超えていることから CP1とCP2の中間の178kmまでに再び短縮され、その後リエゾンでメンドーサのビバークへと向かった。コースは序盤に60qに及ぶ砂丘の連なりがあり、その後もトリッキーな山岳路などアフリカとは一味違う難易度を感じさせるもの。距離は短いがダカールラリーらしいテクニカルな一日となった。この区間で日野チームスガワラの2号車(菅原照仁/鈴木誠一組)は日野レンジャーのコンパクトな車体を活かして健闘。大型クラスのライバルを向こうにカミオン部門 7位、排気量10リットル未満クラスのトップでフィニッシュし、総合順位も10位に浮上した。一方、駆動系トラブルにより前日のSS終盤の砂丘でスタックした1号車(菅原義正/羽村勝美組)はそのまま一夜を明かしたあと地元の人たちの助力もあって脱出に成功。サン・ラファエルのビバークに赴いたあと、そのままメンドーサへ移動し、午後8時すぎに無事到着した。人員は疲れているが元気で、車両は間もなくメカニックによってフロントデフ交換が行われ、問題なく修復された。
ラリーは9日の行程でいよいよアルゼンチンからチリへ入国。メンドーサ〜ヴァルパライソ間で標高3000m級のアンデス越えを含むSS419kmが予定されていたが、前日までの悪天候の影響からカミオン部門は競技をキャンセルに。リエゾンでヴァルパライソへ向かうことになった。


 
1号車ドライバー・菅原義正のコメント
7日のSSを走り出してフロントから異音がし始め、前輪の駆動力が繋がったり切れたりする状況となりました。砂丘に入るころには後輪駆動となり、勢いをつけて越えたりしましたが、運悪くスタック。夜1時まで掘ったあと5時まで寝て、再び掘りはじめ、地元の人たちの協力も得て午後1時すぎに脱出出来ました。まあ、本当に疲れましたが良かったです。


 
1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
砂丘でスタックしたら間もなく土砂降りの雨が降り体はびしょびしょに。ここでリタイアしてたまるかと懸命に掘っていたら、2輪の選手たちが雨宿りに来ました。我々にはどんなペナルティが課されるか分かりませんが、なんとか続けたいです。

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難関の砂丘ステージを7番手でゴールを果たした2号車>>

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急勾配の砂丘を下る2号車>>

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メンドーサのビバークに無事到着した菅原義正と羽村勝美>>

 カミオン部門SS暫定順位
 1   501 チャギュイン カマズ 02:31:58
 2 506 カビロフ カマズ 02:32:18
 3 505 デロイ ジナフ 02:57:51
 4 527 ヴァンデンブリンク ジナフ 03:27:35
 5 510 ビラロカ メルセデス 04:00:38
 6 503 ヴァンギンケル ジナフ 04:01:07
 7   513 菅原照仁 日野 04:08:19
 8 544 ヴェルビス マン 04:13:48
 9 520 スパシル リアズ 04:15:05
 10 502 ロプライス タトラ 04:17:06
 --   511 菅原義正 日野 15:00:00

 カミオン部門総合暫定順位
 1   506 カビロフ カマズ 24:45:36
 2 501 チャギュイン カマズ 24:55:08
 3 505 デロイ ジナフ 25:10:56
 4 508 マルデーブ カマズ 28:06:49
 5 507 エスター マン 28:47:54
 6 512 トムチェク タトラ 29:08:54
 7 520 スパシル リアズ 29:39:16
 8 503 ヴァンギンケル ジナフ 30:25:04
 9 504 アゼベド タトラ 30:30:42
 10   513 菅原照仁 日野 31:25:39
 26   511 菅原義正 日野 46:17:48

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