2011/01/07 IQUIQUE-ARICA
Liaison 265km / SS 456km  Total 459q

アリカへのSSで10リッター未満クラス・ワン・ツーフィニッシュ
難関の砂丘ステージをクリアして前半戦を終了

7日の行程は前半戦最終日となるチリのイキケ〜アリカ。部分的に6日と同エリアを使いながらアタカマ砂漠北部で456kmのSSを行った。初の本格的砂漠ステージとなった6日の行程では多くの参加者がSS内で夜を明かし、7日の朝7時までにイキケにゴールしたトラックは38台。9台ほどが未着あるいはリタイアとなった。これに対し主催者は同行程のマキシマムタイム(最大許容時間)を1時間延長。午後1時までにイキケのロードセクションスタートに来ればスタートを切れるという措置を発表した。この日のSSの舞台はアタカマ砂漠の北部地域。イキケから一旦南下したあとUターンして東寄りのルートで北上するというものだ。砂丘やフェシュフェシュなど砂がふんだんに用意された難易度の高いステージであった。

この砂丘ステージで日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは持ち前の軽量コンパクトな車体を活かして健闘。9番手スタートの2号車菅原照仁/鈴木誠一組はCP(チェックポイント)1、2を快調に8番手で通過。その後10番手に後退するもそのままのペースを保つと見事大型の改造車に分け入る総合10位/市販車クラス1位/排気量10リッター未満クラスの1位でゴールした。また、15番手スタートの1号車菅原義正/杉浦博之組も終盤のCP4で12番手にポジションを上げ、そのまま総合 12位/市販車クラス3位/10リッター未満クラス2位でフィニッシュ。日野レンジャーは前半戦最大の難関とされた同ステージで排気量10リッター未満クラスのワン・ツーフィニッシュを達成した。また、この結果により累計順位では2号車がトラック総合11位/市販車クラス2位/10リッター未満クラス1位、1号車が同じく総合13位/市販車クラス3位/10リッター未満 2位で前半戦を折り返すこととなった。

アリカは今大会中最も北に位置し、北にはペルー、東にはボリビアとの国境が控えるチリ北端の町である。明日8日は当地で大会中唯一の中間休息日を迎えるが、海岸近くに設営されたビバークでは後半戦に向けて車両をリフレッシュさせるべく、日野自動車ならびに全国の販売会社から選抜された5名のメカニックたちが深夜まで作業を行っていた。

※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


 
2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
それほど無理をせずに走ったものの久しぶりにキツイ一日でした。砂丘は思ったよりも少なかったものの大きくて難しい。あとは酷いガタガタ道で、いたって順調にゴールできました。


 
2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
水温は全く上がらず問題なし。ナビゲーションは砂丘の中でGPSのウェイポイントを拾いながら行くのは難しい。(ポイントを)拾うまで砂丘の中を走り回ったりしました。


 カミオン部門SS順位
総合 市販 10L No. ドライバー(国籍) メーカー タイム   
 1     504 ロプライス(チェコ) タトラ 06:00:37
 2     502 カビロフ(ロシア) カマズ 06:04:32
 3     500 チャギュイン(ロシア) カマズ 06:10:16
 4     512 ニコラエフ(ロシア) カマズ 06:27:40
 5     518 マルデーブ(ロシア) カマズ 06:55:26
 6     507 エヒター(ドイツ) マン 07:12:14
 7     537 アルデサース(カザフスタン) カマズ 07:42:45
 8     506 ヴィラ(スペイン) イベコ 07:43:50
 9     503 ファンフリート(オランダ) マン 07:57:55
 10 (1) (1) 526 菅原照仁(日本) 日野 08:17:17
 11 (2)   528 ベリンガー(ドイツ) マン 08:25:18
 12 (3) (2) 513 菅原義正(日本) 日野 09:00:54
 13 (4) (3) 516 エルフリンク(オランダ) メルセデス 09:07:54
※括弧内は各クラスの順位(市販車及び10L未満)
※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります

 カミオン部門総合順位
総合 市販 10L No. ドライバー(国籍) メーカー タイム   
 1     502 カビロフ(ロシア) カマズ 23:43:40
 2     500 チャギュイン(ロシア) カマズ 24:03:00
 3     504 ロプライス(チェコ) タトラ 24:05:05
 4     512 ニコラエフ(ロシア) カマズ 25:09:58
 5     507 エヒター(ドイツ) マン 25:54:37
 6     518 マルデーブ(ロシア) カマズ 26:24:05
 7     506 ヴィラ(スペイン) イベコ 28:00:01
 8     503 ファンフリート(オランダ) マン 28:52:20
 9 (1)   528 ベリンガー(ドイツ) マン 29:24:07
 10     537 アルデサース(カザフスタン) カマズ 30:14:42
 11 (2) (1) 526 菅原照仁(日本) 日野 30:58:42
 13 (3) (2) 513 菅原義正(日本) 日野 33:04:39
 14 (4)   517 ジュバンテニー(スペイン) マン 33:17:18
 15 (5) (3) 516 エルフリンク(オランダ) メルセデス 33:19:59
※括弧内は各クラスの順位(市販車及び10L未満)
※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


1号車菅原義正/杉浦博之組


アリカのビバークでテントを建てるメカニックたち


前半戦最終ステージを終えた菅原照仁


門馬メカニックと作業の内容を打ち合わせる橋場メカニックら