2011/01/14 SAN JUAN-CORDOBA
Liaison 349km / SS 266km  Total 615q

予想外のマッドステージを無事に消化
2台揃ってブエノスアイレスへの最終ステージへ

14日はアルゼンチンのサン・ユアンからコルドバへ。これまでにも何度か使われているコースを使って266kmの競技が行われた。同SSは本来555kmの長さだがトラック部門は237km地点からスタートするもの。その関係もあってトラック部門が2輪/4輪部門の前にスタートする異例の設定となっていた。路面は堅いグラベルだが、前夜の降雨により畑の農道を行く部分の一部が泥沼化。トラックにもスタック車両が出る予想外の難所となってしまった。なお、その後主催者はCP(チェックポイント)2と3の間で4 輪部門の競技をキャンセルし、同区間を迂回することを決定した。

日野チームスガワラの2台の日野レンジャーはこのSSを慎重にアタック。マッドの区間ではしばしば前方視界を奪われるほどの泥沼に気を遣いながらもノートラブルで走りきり、2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門総合16位/市販車クラス3位/排気量10リッター未満クラス2位、1号車菅原義正/杉浦博之組も総合27位/市販車クラス8位/10リッター未満4位という成績でゴールした。この結果により累計順位では2号車が総合9位で市販車クラス1位/10リッター未満クラス1位、1号車も総合13位/市販車クラス3位で10リッター未満クラス2位につけ、依然同クラスの1・2位を独占している。明日15日はコルドバからブエノスアイレス。2週間9500kmにわたって行われてきた今大会もいよいよゴールを迎える。2日と同じ郊外の運動場に設営されたビバークで5名の日野メカニックたちは未明までじっくりと最後の点検整備を行った。

※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


 
1号車ドライバー・菅原義正のコメント
今日は3時に起きてまだ真っ暗な4時40分にビバークを出発。おかげで昼過ぎにコルドバに到着しましたが、SSではいきなりマッドが出てきてびっくり。明日はきっちり走ってブエノスアイレスにゴールしたいと思います。


 
1号車ナビゲーター・杉浦博之のコメント
油断大敵。こんな道とは思いませんでした。ナビゲーションは全く問題ないのですが、精神的に疲れました。あと一日ですね。


 
2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
畑を横切る10kmほどがマッドでその後はだんだん乾いて終盤の山越えはドライでした。我々が履いているタイヤはサンド用なので泥では非常に滑りやすく、空気圧を落として慎重に走ってきました。


 
2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
埋まらなくて良かった。ホイールの中に泥が詰まって固まると振動の原因になるので洗車をしてから点検整備をしてもらいます。2号車が試したリアのスタビライザーは印象が良かったようです。


 カミオン部門SS順位
総合 市販 10L No. ドライバー(国籍) メーカー タイム   
 1     500 チャギュイン(ロシア) カマズ 02:45:34
 2     502 カビロフ(ロシア) カマズ 02:46:22
 3     506 ヴィラ(スペイン) イベコ 02:50:03
 4     507 エヒター(ドイツ) マン 02:52:17
 5     520 デュイステル(オランダ) イベコ 02:52:39
 6     518 マルデーブ(ロシア) カマズ 02:53:54
 7     503 ファンフリート(オランダ) マン 02:55:51
 8 (1) (1) 516 エルフリンク(オランダ) メルセデス 02:58:59
 9 (2)   528 ベリンガー(ドイツ) マン 02:59:44
 10     521 ラマース(オランダ) ジナフ 03:01:52
 16 (3) (2) 526 菅原照仁(日本) 日野 03:13:38
 17 (4)   517 ジュバンテニー(スペイン) マン 03:16:31
 18 (5)   538 ベリーナ(イタリア) ジナフ 03:17:47
 24 (6)   557 ファンギンケル(オランダ) ジナフ 03:37:19
 25 (7) (3) 533 スタム(オランダ) メルセデス 03:37:44
 27 (8) (4) 513 菅原義正(日本) 日野 03:47:33
※括弧内は各クラスの順位(市販車及び10L未満)
※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります

 カミオン部門総合順位
総合 市販 10L No. ドライバー(国籍) メーカー タイム   
 1     500 チャギュイン(ロシア) カマズ 46:54:14
 2     502 カビロフ(ロシア) カマズ 47:25:33
 3     512 ニコラエフ(ロシア) カマズ 50:09:59
 4     518 マルデーブ(ロシア) カマズ 52:36:40
 5     507 エヒター(ドイツ) マン 52:39:04
 6     506 ヴィラ(スペイン) イベコ 54:04:19
 7     503 ファンフリート(オランダ) マン 57:35:12
 8     537 アルデサース(カザフスタン) カマズ 57:58:03
 9 (1) (1) 526 菅原照仁(日本) 日野 60:59:38
 10 (2)   528 ベリンガー(ドイツ) マン 64:24:47
 13 (3) (2) 513 菅原義正(日本) 日野 67:09:20
※括弧内は各クラスの順位(市販車及び10L未満)
※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


1号車菅原義正/杉浦博之組


2号車菅原照仁/鈴木誠一組


アシスタンストラック到着前ののビバークで一休みする2台の選手たち


予想外のマッドステージを走りきった日野レンジャー


菅原義正から車両の状況を聞く末次健一メカニック