2011/01/11 COPIAPO-COPIAPO
Liaison 85km / SS 207km  Total 292q

難関のアタカマ砂丘を無事に終了
排気量10リッター未満のワン・ツー体制を堅持

11日の行程はチリのコピアポ〜コピアポ。アタカマ砂漠の中心部を舞台にした235kmのループコースで砂丘がふんだんに用意された今大会のハイライト的なルートである。しかし10日の行程をゴール出来ていない参加者が少なくないことから主催者はSSを207km地点のCP(チェックポイント)2までに短縮。その後移動区間でビバークに戻る措置を講じた。日野チームスガワラは小型軽量な日野レンジャーの特性を活かしてこのSSを順調に走行。2号車菅原照仁/鈴木誠一組は序盤の急な砂丘を上手く回り込んでクリアするなどこの日も快調でトラック部門総合11位/市販車クラス1位/排気量10リッター未満クラス1位の高順位でゴールした。また、10日の行程で排気量10 リットル以下クラス2位に復帰した1号車菅原義正/杉浦博之組も車両に過大な負荷を掛けない走りで同じく総合15位/市販車クラス3位/10リッター未満クラス2位でフィニッシュした。

この結果によりトラック部門の累計順位では2号車が総合11位/市販車クラス2位/10リッター未満クラス1位、1号車は総合13位/市販車3位/10リッター未満2位のポジションを保ち、10リッター未満クラスのワン・ツー体制を堅持した。

12日は再びアンデスを越えてアルゼンチンへ。コピアポ〜チレシト間の行程でフィアンバラ砂漠を舞台に176kmのSSが予定されている。高温で走行抵抗の大きい砂、さらに高標高までの急な登りという悪条件の重なる同地でのSSは今大会最後の難所と目される。コピアポのビバークでは5人の日野メカニックたちが山場に備えて気合の入った整備点検を行っていた。

※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


 
1号車ドライバー・菅原義正のコメント
最初の砂丘は左に回り込んで問題なし。危ないところが多くて少々疲れましたね。でも無事に終わってほっとしました。水温が上昇する場面もありましたがすぐにペースを抑えることで問題なかったです。


 
1号車ナビゲーター・杉浦博之のコメント
今日もすごい砂丘があり、途中トラックが2台倒れているなど怖いところの多いステージでしたが、なるべく安全な方法を探しながら無事抜けてきました。ナビゲーションとしては上手く出来た一日ですね。


 
2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
順調です。まあトラックには登れない急な砂丘、というか大きな砂の山が続きました。その後はキャメルグラス(らくだ草)や砂地のピスト、また一昨年と同じ砂丘も通りました。砂が柔らかくて危なかったです。


 
2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
今日も水温が108℃まで、ミッションやエンジン油温も上がりました。ペースを落としてもらうほどではなく、早めにファンを回して対応しています。ナビゲーションとしてはカップ(方位)走行が多かったですが、思ったよりは難しくなかったです。


 カミオン部門SS順位
総合 市販 10L No. ドライバー(国籍) メーカー タイム   
 1     502 カビロフ(ロシア) カマズ 02:45:21
 2     500 チャギュイン(ロシア) カマズ 02:52:59
 3     512 ニコラエフ(ロシア) カマズ 03:00:11
 4     506 ヴィラ(スペイン) イベコ 03:13:51
 5     507 エヒター(ドイツ) マン 03:14:36
 6     518 マルデーブ(ロシア) カマズ 03:15:14
 7     537 アルデサース(カザフスタン) カマズ 03:18:23
 8     520 デュイステル(オランダ) イベコ 03:22:26
 9     519 ビルドマン(チェコ) リアズ 03:35:39
 10     503 ファンフリート(オランダ) マン 03:41:13
 11 (1) (1) 526 菅原照仁(日本) 日野 03:49:30
 14 (2)   528 ベリンガー(ドイツ) マン 04:29:51
 15 (3) (2) 513 菅原義正(日本) 日野 04:38:28
※括弧内は各クラスの順位(市販車及び10L未満)
※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります

 カミオン部門総合順位
総合 市販 10L No. ドライバー(国籍) メーカー タイム   
 1     502 カビロフ(ロシア) カマズ 35:30:48
 2     500 チャギュイン(ロシア) カマズ 35:34:59
 3     512 ニコラエフ(ロシア) カマズ 37:34:39
 4     504 ロプライス(チェコ) タトラ 38:45:46
 5     507 エヒター(ドイツ) マン 39:26:28
 6     518 マルデーブ(ロシア) カマズ 40:01:14
 7     506 ヴィラ(スペイン) イベコ 41:50:47
 8     537 アルデサース(カザフスタン) カマズ 44:29:09
 9     503 ファンフリート(オランダ) マン 45:11:55
 10 (1)   528 ベリンガー(ドイツ) マン 46:51:29
 11 (2) (1) 526 菅原照仁(日本) 日野 47:35:31
 13 (3) (2) 513 菅原義正(日本) 日野 51:29:27
※括弧内は各クラスの順位(市販車及び10L未満)
※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


1号車菅原義正/杉浦博之組


2号車菅原照仁/鈴木誠一組


応援メッセージを読む菅原照仁


SSを終えてテントで寛ぐ菅原義正


アタカマステージを終えて入念な点検を受ける日野レンジャー


コピアポのビバークを出発する2号車