2011/01/08 ARICA 休息日

チリ北端のアリカで中間休息日
入念な点検整備を施し、後半戦へ準備万端

8日、2011年ダカールラリーはチリ北端の町アリカで中間休息日を迎えた。日野チームスガワラの日野レンジャーはトラック部門累計順位で2号車菅原照仁/鈴木誠一組が総合11位/市販車クラス2位/排気量10リッター未満クラス1位、1号車菅原義正/杉浦博之組が総合13位/市販車3位/10リッター未満 2位につけて前半戦を終了。明日9 日からの後半戦には再びアタカマ砂漠やアントファガスタ周辺の「白い砂漠」など12日までの4ステージで難易度の高い砂丘が待ち受けるだけにこの休息日を使って車両を完全にリフレッシュし、後半戦でさらなる上位を目指したい考えだ。日野自動車ならびに全国販社から選抜された5名のメカニックたちは早朝から作業に取り掛かり、予定されていた定期交換部品の取替えのほか、砂丘ステージでいためた外装品の補修などを精力的に行った。また、昼過ぎには隣国ボリビアから日野自動車のディストリビューター関係者や報道陣がチームを激励や取材に訪れ、ビバークは賑やかな雰囲気に包まれた。

なお、明日アリカ〜アントファガスタ間の行程では再びアタカマ砂漠を舞台に競技が行われるが、主催者は2パートで設定されていたSSの後半部分252kmをキャンセル。 SS距離は前半部分の273kmのみとされたが、砂丘ステージは前半部分に集まっており、後半のスピード区間がなくなったことは日野レンジャーにとっては有利とも言える。作業を終えたチームクルーとメカニックは改めて気持ちを引き締めていた。

※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


 
1号車ドライバー・菅原義正のコメント
昨日は砂丘の頂点でスタックを喫し、外装をいためてしまいました。ともあれ順位は良いところにいますし、これから正念場となる後半戦を気を抜かずに走りきりたいと思います。


 
1号車ナビゲーター・杉浦博之のコメント
ナビゲーションはだんだん慣れてきました。これから難しい砂丘が多いと聞いていますので、ポジションを上げるチャンスにするべく頑張ります。


 
2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
明日からの4ステージがかなり厳しいと思います。今回のテーマにしている「丁寧に速く走ること」は簡単ではありませんが、きっちりクリアして結果につなげたいと思います。ともあれ今のところ2台とも順調なのは確かです。


 
2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
後半戦はパワー勝負ではないステージで日野レンジャーの機動性や我々の経験を生かして大型のライバル勢と戦いたいですね。現在はボディもシャシーも良い状態にあります。


 
メカニック・門馬孝之(日野自動車)のコメント
ブレーキライニングの摩耗など幾つか課題はありますが、大きな問題点はなく休息日の整備を終えました。ここまでで(初参戦の)メカニックたちも馴染んでくれましたし、若干疲れてはいますが元気で頑張っています。全体としては車両への負荷が前回よりも高めに感じています。


 カミオン部門総合順位
総合 市販 10L No. ドライバー(国籍) メーカー タイム   
 1     502 カビロフ(ロシア) カマズ 23:43:40
 2     500 チャギュイン(ロシア) カマズ 24:03:00
 3     504 ロプライス(チェコ) タトラ 24:05:05
 4     512 ニコラエフ(ロシア) カマズ 25:09:58
 5     507 エヒター(ドイツ) マン 25:54:37
 6     518 マルデーブ(ロシア) カマズ 26:24:05
 7     506 ヴィラ(スペイン) イベコ 28:00:01
 8     503 ファンフリート(オランダ) マン 28:52:20
 9 (1)   528 ベリンガー(ドイツ) マン 29:24:07
 10     537 アルデサース(カザフスタン) カマズ 30:14:42
 11 (2) (1) 526 菅原照仁(日本) 日野 30:58:42
 13 (3) (2) 513 菅原義正(日本) 日野 33:04:39
 14 (4)   517 ジュバンテニー(スペイン) マン 33:17:18
 15 (5) (3) 516 エルフリンク(オランダ) メルセデス 33:19:59
※括弧内は各クラスの順位(市販車及び10L未満)
※順位は修正版のため暫定記載の日野自動車HPと異なる場合があります


アリカのビバークで点検整備を受ける日野レンジャー


旧知で自身と同じ29回出場のベテラン参加者の訪問を受けた菅原義正


ボリビアの報道陣から取材を受けた日野チームスガワラ


終日精力的に作業を進めた日野メカニックたち