2005/01/09 REST DAY - ATAR

休息日で2台のレンジャーをリフレッシュ
3人の日野メカニックの活躍で車両は完璧な状態に

 テレフォニカダカール2005は9日、モーリタニア西部の町アタールで中間休息日を迎えた。以前にも休息日に起用されたことがある同地では空港の進入路下の空き地を利用したビバークでは盛大に砂埃が舞う中、前半戦を生き残った参加者たちが主催者手配で空輸されたスペアパーツを交えて入念な点検整備を実施。パリから主催者の観戦ツアーで訪れる人も多く、ビバークは大賑わいとなった。
 チームスガワラの日野レンジャー2台は1号車がカミオンクラス総合3位、2号車が5位という好成績で前半戦を終了。ここまで目立ったトラブルは発生していないが、後半戦に向けて万全を期すべく8日のビバーク到着後間もなく作業を開始。夜半にアシスタンスカー、アシスタンスカミオンが着いてからは日野自動車および販売会社から派遣された3名のメカニックが中心になって整備作業を行った。
 内容は計画通りの油脂交換などが主だが、2号車はフレームクラックの溶接修理、電気系など細かい補修もあり、終了したのは9日の夜になってから。2台のアシスタンスカーとアシスタンスカミオンも同時に整備点検を受け、後半戦の移動に備えている。これまでのところ今大会のチームスガワラは全てが順調に進捗している様子だ。
 明日はここアタールを基点にした499kmのループコースが設定され、難所の砂丘をふんだんに盛り込んだ483kmのSSが行われる。

1号車ドライバー・菅原義正のコメント
おかげさまで2時間ほど昼寝をして体もリフレッシュできました。後半戦はこの順位をキープするべく全力を尽くします。明日はループなのでスペアタイヤも1本に、パーツなども下ろして170kgほど軽量化して臨みます。

2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
シャワーも浴び、日野のメカさんのおかげでゆっくりさせてもらいました。順位も思いがけず良いところに来ていますが、後半戦も気を抜かずに頑張ります。

メカニック・北野哲史のコメント
ラリー中は仕事も生活も全ての時間を自分で管理しないと駄目。ミスを犯さないようゆっくり考える暇もありませし、一日無事に走ってもらえるよう、締め付けトルク一つ気が抜けません。でも、疲れてはいますが楽しくやっています。

メカニック・二宮真吾のコメント
距離が長いので移動が結構大変。オフロードを一日走った日は辛かったです。作業の内容そのものは普段と変わりませんが、暗い中、埃っぽい環境で、寝不足といった違いでしょうか。体も慣れてきたのでクルマの中でもよく寝られます。

メカニック・西田講平のコメント
思ったよりハードですね。作業の段取りが上手く出来ていないので時間が一杯一杯になったり…。あと、日野プロフィアでの移動はとくにヨーロッパでのナビゲーションが大変でした。毎日、無事に帰ってくることを祈りながら作業しています。

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ビバークでの整備の様子>>

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車両整備の合間に>>

 カミオン部門総合暫定順位
 1  520 F.カビロフ カマズ 29h 58' 02"
 2  524 H.ベックス ダフ 31h 39' 24"
 3  500 菅原義正 日野 33h 45' 32"
 4  503 G.ビスマラ メルセデス 33h 55' 02"
 5  501 菅原照仁 日野 34h 53' 48"
 6  517 M.ビアシオン イベコ 34h 59' 10"
 7  543 P.ライフ マン 36h 10' 15"
 8  522 M.アレン イベコ 36h 16' 14"
 9  521 J.デルーイ ダフ 36h 42' 44"
10  542 K.サドラウー マン 37h 06' 58"

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