2005/01/11 ATAR-KIFFA

モーリタニアの最終ステージで総合3、5位を堅持
明日は2度目のマラソン行程でバマコへ

 11日はいよいよモーリタニア最後のステージとなるアタールからキッファ。当初は656.0kmと今大会2番目のロングステージの予定だったが、最近の強風の影響で砂が柔らかく走行が難しいなどの理由から400.18kmに短縮されて開催された。新しいゴールはCP2の手前で、そこから舗装路でヌアクショットから来るアシスタンスルートに合流、324kmのリエゾンでキッファのビバークに到着する。短くなったとはいえ前半部分には数多くの砂丘越えやラクダ草の繁茂した砂の丘陵、そして岩場のネガの谷を下るなどの難所が待ちうけ、前日に引き続いて後半戦の山場となった。
 このステージでチームスガワラの日野レンジャー2台はライバルとのタイム差を広げるべく果敢にアタック。1号車がSS6位、2号車が8位でゴールした。これによりこの日までの累計による総合順位では1号車3位、2号車5位のポジションを堅持。1号車は4位のジャコーモ・ヴィスマラが駆るメルセデス・ベンツ・ユニモグとのタイム差をわずかながら拡大することに成功した。
 キッファはマリ国境に程近いモーリタニア南西部の町。空港を利用したビバークには草や潅木が茂り、気候の違いを感じさせる。ただ、依然として風は強く、舞い上がる砂埃で空はクリーム色にどんよりと染まっている。リエゾン距離が長いこともあって選手のビバーク到着時間は軒並み暗くなってから。午後9時時点で2台の日野レンジャーは到着していないが、SSを無事走り切っていることから、舗装路のリエゾンを移動中と見られる。
 明日の行程はキッファ〜バマコ。586kmのSS中にモーリタニアからマリ共和国へ入国する。マリへ入るともう砂丘越えはない代わりに潅木やブッシュの間を行く狭いピストが大半を占めることに。追い越しは難しく、先行車の巻き上げる埃など、別のリスクが競技者を苦しめることになる。バマコのビバークは2回目のマラソン行程となり、ティシットと同じくゴールした車両は車両保管場に収められ、翌朝のスタートまで基本的に整備作業を禁じられる。ただし、この日は2度の優勝歴を持つトップライダーの一人、ファブリツィオ・メオーニがSS中に事故死するアクシデントがあったため、主催者はバマコへのSSを2輪部門のみキャンセルすることを決定。ライダーとオートバイは航空機で運ばれ、4輪とカミオンのみの競技が行われる。


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12日の2輪部門SSキャンセルを発表するASOラリーディレクターのエティエンヌ・ラビーニュ >>

 カミオン部門SS11暫定順位
 1  524 H.ベックス ダフ 7h 28' 16"
 2  516 G.デルーイ ダフ 7h 32' 22"
 3  515 V.チャギュイン カマズ 7h 39' 35"
 4  520 F.カビロフ カマズ 7h 44' 40"
 5  521 J.デルーイ ダフ 7h 50' 00"
 6  500 菅原義正 日野 8h 11' 08"
 7  503 G.ビスマラ メルセデス 8h 11' 39"
 8  501 菅原照仁 日野 8h 48' 18"
 9  526 H.デュイステル ダフ 8h 57' 14"
10  522 M.アレン イベコ 9h 03' 08"

 カミオン部門総合暫定順位
 1  520 F.カビロフ カマズ 45h 32' 31"
 2  524 H.ベックス ダフ 47h 33' 26"
 3  500 菅原義正 日野 50h 25' 44"
 4  503 G.ビスマラ メルセデス 50h 37' 27"
 5  501 菅原照仁 日野 52h 21' 46"
 6  521 J.デルーイ ダフ 52h 48' 37"
 7  522 M.アレン イベコ 54h 18' 31"
 8  542 K.サドラウー マン 55h 47' 27"
 9  543 P.ライフ マン 56h 37' 04"
10  552 J.ゴバエール ジナフ 56h 39' 22"

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