2005/01/02 GRANADA - RABAT

ヨーロッパステージを無事に終了
グラナダ近郊で第2SSのあと、地中海を渡っていよいよアフリカへ。

 昨晩遅くに920kmのリエゾンでグラナダに到着したラリーは2日、同市近郊のアルミリア軍事飛行場内に設けられた10kmの第2SSに臨んだ。
 モロッコへ渡るジブラルタル海峡に程近いグラナダへは1994年以来何度も訪れているが、この時期は天候が不順なことが多く、粘土質の路面は大変滑りやすくなる。このため、とりわけカミオンクラスはSSがキャンセルされることも多かったが、今回のスペインは年末から好天が続いており、今日も快晴。東に遠く冠雪したシエラネバダの山並みもきれいに見える絶好のSS日和のもと、カミオンクラスを含めて全クラスの競技が実施された。
 コースはフラットなグラベルにグレーダーで作り出したツイスティなもの。数箇所ジャンピングスポットも設けられている。同所にはバルセロナの第1SSと同じく熱心な観客が多数訪れたが、走行が始まると粘土質のパウダー状の土ぼこりが舞い上がり、殆ど無風だったこともあって、視界を妨げるほど。中にはコースを見誤ってコースオフを喫するカミオンも見られた。
 このステージでチームスガワラの日野レンジャーはリスクを避けるべくペースを抑え、1号車がカミオンクラス総合20位、2号車が54位でゴールした。総合順位はそれぞれ18位と44位となったが、首位からのタイム差は1号車が2分53秒、2号車も4分47秒と僅少。無事にストレスなくヨーロッパステージを終えたことの方が意味が大きい。
 SSを走り終えたチームは317kmのリエゾンでアルジェシラスへと至り、そこからフェリーで地中海を横断。タンジェからモロッコに上陸するとさらに240kmのリエゾンでアフリカ最初のビバーク地ラバトに至る。
 ラバトでは一足先に到着していたアシスタンス部隊と合流。着くのは夜半過ぎとなるが、いよいよ明日は実質的な競技のスタートとなるモロッコ最初のステージが行われる。

1号車ドライバー・菅原義正のコメント
昨日リエゾンでチェックしたらトランスファーの入力側オイルシールに漏れがあり、また、ラジエターリザーバータンクにもヒビが見つかり、グラナダに到着後に修理してもらいました。今日はもう大丈夫です。初めてドライコンディションで走ったので全く別のコースかと思うくらい走りやすかったです。

1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
コマ図もありましたが、先を見てドライバーに方向を指示しながら今日のSSを走りました。それにしても埃はひどかったです。新型のレンジャーは乗り心地がすごく良いのが印象的。その後のリエゾンも快調で、いよいよアフリカですね。

2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
前のクルマに詰まらなかったので埃は視界に影響するほどではありませんでしたが、コーナーばかりで忙しかった。早く広いところを走りたいです。モロッコの初日も狭いので、2日目からですね。

2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
1号車はマイナートラブルもありましたが、こちらは快調。久しぶりのナビの感覚も取り戻してきました。ラリーコンピュータはリエゾンで残り時間を確認するのに便利ですが、12時間までしか計時出来ないのでロングリエゾンではちょっと不便ですね。


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ツイスティーなコースを確実に攻める>>

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砂埃の中、慎重にコーナーを攻める>>

 カミオン部門SS3暫定順位
 1  524 H.ベックス ダフ 09' 56"
 2  520 F.カビロフ カマズ 10' 05"
 3  516 G.デルーイ ダフ 10' 17"
 4  521 J.デルーイ ダフ 10' 20"
 5  555 H.ステイシー マン 10' 21"
 6  518 A.デ・アヴェゼベド タトラ 10' 27"
 7  515 V.チャギュイン カマズ 10' 31"
 8  525 I.マルデーヴ カマズ 10' 37"
20  500 菅原義正 日野 11' 30"
54  501 菅原照仁 日野 12' 53"

 カミオン部門総合暫定順位
 1  524 H.ベックス ダフ 15' 16"
 2  520 F.カビロフ カマズ 15' 40"
 3  521 J.デルーイ ダフ 15' 56"
 4  516 G.デルーイ ダフ 16' 03"
 5  525 I.マルデーヴ カマズ 16' 20"
 6  555 H.ステイシー マン 16' 21"
 7  515 V.チャギュイン カマズ 16' 27"
 8  526 H.デュイステル ダフ 16' 31"
18  500 菅原義正 日野 18' 09"
44  501 菅原照仁 日野 20' 03"

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