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2005/01/15 TAMBACOUNDA-DAKAR

２台の日野レンジャーがダカールへ到着
明日は伝統のラックロゼまで最終ＳＳを実施

　14日夜、タンバクンダのビバークでメカニックの手によりキャブアーチ（キャブをシャシーに取り付けるためのフレームの後ろ側）の溶接修理を受けたチームスガワラの日野レンジャー２号車は元気に１号車とともに15日、タンバクンダ～ダカールの行程に出発していった。このステージは延長５６９km、うちＳＳ２２５kmでＳＳはタンバクンダからダカールへ向かうルートの途中で北側のオフロードエリアを回ってくる形。潅木の茂みを縫って走る堅い路面の狭いピストで村を何度も通過し、分岐点も多いのでナビゲーションも忙しい。ショートカットや村でのオーバースピードはＧＰＳで監視されており、リスクを犯して全力で走っても２２５kmという距離では大きなタイム差はつけられない。終盤を迎えて順位はほぼかたまっている状況で日野レンジャー２台は気を抜かずにリスクを避ける安定したペースでこのステージを走り終えた。
　14日にＳＳ２位の好成績で排気量10リットル以下車両のライバル、Ｇ・ヴィスマラのメルセデス・ベンツ・ユニモグに50分近くの安定差をつけた１号車は15日のＳＳを11位で終え、７位でゴールしたヴィスマラに５分ほど詰められたものの総合３位と排気量10リットル以下車両のトップを堅持。また、ドライバーとしてのデビュー戦となる菅原照仁が駆る２号車も健闘して24番手でゴール。大型のライバルが居並ぶ中、ベスト10に入る総合７位のポジションを見事にキープしている。
　最終目的地であるセネガルのダカールに到着した２台の日野レンジャーはこれまでのビバークに代わって空港近くのメリディアンホテルの駐車場に設けられたサービスパークで最後の整備点検を受けた後、保管場へ。明日16日には31kmの最終ＳＳがダカール近郊の海岸を舞台に行われ、沿岸にある塩湖「ラックロゼ」に設けられたポディアムでフィニッシュセレモニーが行われる。日野自動車ならびに販売会社から派遣された３名のメカニックは万全を期すべく、夜遅くまで入念な点検作業を行っていた。

1号車ドライバー・菅原義正のコメント
ホコリもある中、結構頑張ったつもりでしたがヴィスマラに５分やられましたね。といったも差は40分以上あるので心配はしていません。明日普通に走れば…と思っています。

1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
今日は慎重に慎重に全神経を集中させてミスコースしやすいコースを間違えずにクリアすることが出来ました。無事ついてほっとしています。明日のラックロゼのステージも結構ロードブックの変更点が多いので気合を入れて走ります。

2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
キャブ（アーチ）の修復はばっちり。今日は気持ちよく走れました。ＳＳは木立の中をくぐるので一箇所ガラスにひびが入りましたが大丈夫。それ以外はノートラブルです。コースではユニモグが転倒しているのを見ましたよ。

2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
バマコでは徹夜、カイエでは少し仮眠して、夕べタンバクンダではよく寝ました。日野のメカさんが居てくれるおかげです。自分は遠視で視力は2.0なのですが、最近老眼気味で夜のナビゲーションはロードブックが見にくくて…。

長い戦いの末ダカールに無事到着>>

カミオン部門SS15暫定順位

1 515　V.チャギュインカマズ 2h 49' 57"

2 526　H.デュイステルダフ 2h 56' 34"

3 516　G.デルーイダフ 3h 03' 16"

4 521　J.デルーイダフ 3h 03' 31"

5 553　P.ビラマン 3h 08' 19"

6 567　Z.ダラズシマン 3h 08' 56"

7 503　G.ビスマラメルセデス 3h 09' 57"

8 520　F.カビロフカマズ 3h 10' 00"

11 500　菅原義正日野 3h 14' 23"

24 501　菅原照仁日野 3h 31' 44"

カミオン部門総合暫定順位

1 520　F.カビロフカマズ 70h 45' 58"

2 524　H.ベックスダフ 73h 49' 17"

3 500　菅原義正日野 76h 46' 33"

4 503　G.ビスマラメルセデス 77h 29' 46"

5 521　J.デルーイダフ 78h 22' 25"

6 516　G.デルーイダフ 80h 19' 20"

7 501　菅原照仁日野 81h 49' 43"

8 522　M.アレンイベコ 82h 09' 07"

9 542　K.サドラウーマン 83h 03' 18"

10 543　P.ライフマン 83h 19' 16"