2005/01/12 KIFFA-BAMAKO

1号車4位、2号車6位へとポジションダウン
ラリーは後半戦のマラソン行程でマリ共和国へ

 12日、ラリーは4番目の通過国、マリ共和国へ入った。チームスガワラの日野レンジャー2台は11日夜半にモーリタニア最後のビバーク地、キッファに無事到着。日野自動車および販売会社のメカニック3名による入念な整備点検を受け、12日から始まる後半戦のマラソン行程に臨んだ。11日のSSでカミオンクラス総合3位・5位のポジションをキープした2台の日野レンジャーは2号車がフレームのクラックなどで若干の溶接作業を要したほかは目立ったトラブルもなく快調に走行を続けている。
 12日はモーリタニアのキッファからマリ共和国の首都バマコまで586kmのSSが行われた。コースは草と潅木の間を行くツイスティなピストが大半で車体の大きなカミオンには辛いところ。バックミラーをブッシュに引っ掛けたり、ウインドウを破損するリスクも大きい。ところによっては平行するピストが現れるものの、先行車の巻き上げる埃がひどいため、追い越しは極めて困難。さらに、途中で日没を迎えると、夜間走行でなおさらペースダウンを余儀なくされるなど、我慢のステージとなった。さらにSSゴール後にはバマコまで200kmのリエゾンを消化しなければならない。
 このSSを日野レンジャーは1号車が11位、2号車が15位でゴール。これにより総合順位で1号車が4位、2号車が6位へとポジションを下げることになった。排気量10リットル以下の車両でも3位に浮上したG・ヴィスマラのメルセデス・ベンツ・ユニモグがトップに立っているが、タイム差はわずか1分39秒と僅少。明日13日以降の逆転は十分に可能であり、チームの目標であるワン・ツー・フィニッシュに向けていよいよ正念場を迎えた格好である。21時45分時点でカミオンは一台もバマコに到着しておらず、ビバークにとまっているのは4輪の上位勢のみ。当初の予定だったパルクフェルメはキャンセルされ、競技参加者による作業は可能となっているが、当然ながらアシスタンスカミオンも未着のため、ビバークはいささか寂しい雰囲気。現在リエゾンを移動中の日野レンジャーが着くのは23時すぎになりそうだ。


 カミオン部門SS12暫定順位
 1  516 G.デルーイ ダフ 9h 35' 14"
 2  520 F.カビロフ カマズ 9h 40' 31"
 3  521 J.デルーイ ダフ 10h 30' 02"
 4  515 V.チャギュイン カマズ 10h 34' 13"
 5  524 H.ベックス ダフ 10h 35' 48"
 6  526 H.デュイステル ダフ 10h 44' 00"
 7  503 G.ビスマラ メルセデス 10h 47' 08"
 8  543 P.ライフ マン 10h 53' 51"
11  500 菅原義正 日野 11h 00' 30"
15  501 菅原照仁 日野 11h 24' 26"

 カミオン部門総合暫定順位
 1  520 F.カビロフ カマズ 55h 13' 02"
 2  524 H.ベックス ダフ 58h 09' 14"
 3  503 G.ビスマラ メルセデス 61h 24' 35"
 4  500 菅原義正 日野 61h 26' 14"
 5  521 J.デルーイ ダフ 63h 18' 39"
 6  501 菅原照仁 日野 63h 46' 12"
 7  516 G.デルーイ ダフ 66h 16' 12"
 8  542 K.サドラウー マン 66h 46' 02"
 9  543 P.ライフ マン 67h 30' 55"
10  512 M.パンセリ ダイムラー 71h 06' 44"

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