2005/01/06 ZOUERAT-TICHIT

難関のマラソンステージで大きな波乱
夜半になっても殆どの参加者未着でラリーは行程変更に

 6日はモーリタニアステージの2日目。ズエラからティシットまで1回目のマラソンステージの前半部分が行われた。昨日のSSゴール地点からスタートするSSは今大会最長660kmで、この日からは4輪とカミオンの混走スタートに。これまで4輪全車のあとにスタートしていたカミオンの出発・到着時間もこれにより若干早まることになる。なお、2輪全車と4輪のトップ20台は10台/20台づつの一斉スタートが切られる予定だったが、コースの序盤部分は前日の終盤の逆走となり、まだ複数の参加者がコース内にとどまっていることから一斉スタートは中止され、通常のスタート手順となってタイムスケジュールが若干遅延した。
 コースは序盤こそハイスピードだが、多くの砂丘越えや石の峠、そして延々と続くラクダ草の繁茂した砂地の丘陵、そして終盤に待ち受ける切り立った砂丘など、モーリタニアらしい変化に富んだ難しい内容。そして、SSをゴールした競技車は速やかにパルクフェルメ(車両保管場)へと導かれ、翌朝のスタートまで一切の作業は禁止される。
 明7日もリエゾンなしに直接SSスタートとなるため、何らかの修理の必要な場合はどちらかのSS中に作業を行うこととなり、競技タイムに大きく影響。5日の660kmと6日ティジクジャまでの520kmの合計1180kmをクルマを壊さず、かつ可能な限り速く走ることが求められる…という予定だったが、日没を過ぎた午後7時になっても到着したのは2輪約10台と4輪5台のみ。主催者ASOは明日のスタート時間を約2時間半遅くした上でSSを短縮、第一CP手前の130kmまでとし、その後の難所を避けてリエゾンでティジクジャへ向かうことになった。
 チームスガワラの日野レンジャー2台はモーリタニアに入ってコースの難易度が上がると本領を発揮。5日のSSでは1号車が排気量10リットル以下のライバルを抜き去り、カミオンクラス9位でゴール。2号車も22位で無事到着してこの日の競技に臨んだが、現地時間(GMT)午後9時半になってもカミオンは一台も未着。最新情報によれば1号車は10時55分に9番手でスタートを切り、15時21分に12番手で第一CPを通過、2号車も同じく11時28分スタートで15時40分に9番手で第一CPを通過しており、その後も無事走行を続けている模様だ。


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コース変更を発表するエティエンヌ・ラビーニュASOラリー・ディレクター>>

 カミオン部門SS7暫定順位
 1  520 F.カビロフ カマズ 11h 43' 01"
 2  500 菅原義正 日野 13h 09' 34"
 3  524 H.ベックス ダフ 13h 12' 12"
 4  501 菅原照仁 日野 13h 19' 49"
 5  503 G.ビスマラ メルセデス 13h 35' 42"
 6  517 M.ビアシオン イベコ 13h 41' 08"
 7  543 P.ライフ マン 14h 14' 57"
 8  522 M.アレン イベコ 14h 53' 48"
 9  552 J.ゴバエール ジナフ 15h 26' 16"
10  553 P.ビラ マン 15h 32' 54"

 カミオン部門総合暫定順位
 1  520 F.カビロフ カマズ 23h 11' 03"
 2  524 H.ベックス ダフ 24h 48' 45"
 3  500 菅原義正 日野 26h 43' 36"
 4  503 G.ビスマラ メルセデス 26h 55' 25"
 5  517 M.ビアシオン イベコ 27h 02' 16"
 6  501 菅原照仁 日野 27h 53' 28"
 7  522 M.アレン イベコ 28h 30' 43"
 8  543 P.ライフ マン 28h 47' 00"
 9  542 K.サドラウー マン 29h 33' 37"
10  521 J.デルーイ ダフ 29h 36' 54"

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