2010/01/05 FIAMBALA-COPIAPO
Liaison 394km / SS 163km / Liaison 56km  Total 613q

ラリーはチリへ入国
アンデス越えのステージでさらに順位を上げる

1月5日、ダカールラリー2010はアルゼンチンからアンデス山脈を越えてチリへ入国した。
4日フィアンバラへのSSは砂丘越えや高温・高標高などで難易度が高く、トラック部門ではスタート(正確にはスタートを切るためのタイムカードを発行された/現時点では実際にスタートしたかどうかは不明)した50台中9台が午後23時26分時点でビバークに到着しなかった。四輪部門でも同様に38台が未着など、多くの参加者の到着が遅れたため、主催者は5日の出発時間を1時間30分遅らせた上で、SSを途中のCP(チェックポイント)3までとして約40km短縮。その後ショートカットして舗装路のリエゾンでビバークに到着する行程に変更された。

参加者たちはリエゾンでアンデス山中、標高4,700m地点にある国境を通過。その後SSは標高約2,300m地点からスタートし、3,000m超の最高標高を経て標高200mのコピアポまで一気に山を下ってくる。路面は前半は硬いが、途中砂丘越えも登場。アタカマ砂漠の中心にあるコピアポに近づく終盤は大きな砂地の丘陵を越えるコースとなった。昨日4日、今大会初の砂丘ステージで日野レンジャー本来の機動力の高さを発揮し、2号車菅原照仁/鈴木誠一組がトラック部門総合9位、1号車菅原義正/羽村勝美組も同じく13位へと躍進した日野チームスガワラの日野レンジャーはこの日も健闘。2号車が水温上昇をチェックしながらの慎重な走りでトラック部門総合10位/市販車部門3位/排気量10リットル以下車両の2位でゴール。1号車も序盤に若干のミスコースを喫しながら同じくSS総合16位/部門6位/クラス3位で無事SSを終えた。
この結果、2号車は総合順位でトラック部門総合7位/市販車部門2位/排気量10リットル以下車両の2位へとポジションアップ。1号車も同様に総合10位/部門4位/クラス3位と、順位を上げてきた。

この日、アシスタンス勢のフィアンバラ出発は競技車の後からとなったため、コピアポ到着は6時頃と(競技車よりも)遅くなった。だが、5名の日野メカニックたちは高地の長距離移動による疲れも見せず、着くと同時に粛々と点検整備作業に取り掛かった。


 
1号車ドライバー・菅原義正のコメント
南米大会ではSS中に観客の人たちがたくさんいらっしゃいますが、もうだまされません。人が多いところには必ずリスクや落とし穴があるんです。今日もウェイポイントを抑えながらリスクのありそうなところは脇に避けて安全に来ました。クルマはどこも全く壊れていません。


 
1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
SS序盤に1.5kmほどミスコースしてしまいました。それ以外は順調だったんですが、低酸素の影響らしく頭痛が酷くて参りました。トリップの距離も合いにくくて、明日からはきっちり走りたいです。


 
2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
前回大会のコピアポは車両にトラブルが出て苦しんだところ。今日は無事に着けて本当に良かったです。水温が高めなところもありましたが、それ以外は問題なし。ここまでノーパンク、ノートラブルです。


 
2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
リエゾンで4700mを越えるところは携帯用の酸素を吸いましたが、SSに入ったら頭痛とともに声が出にくくなってきて…。高度の高いところはエンジンにも余計な負荷が掛かるようで嫌ですね。クルマは本当に問題ありません。

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周囲を山に囲まれたコピアポのビバーク地>>

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フィルターをチェックする北村メカニック>>

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足回りの点検に取り掛かる山崎メカニック>>

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下回りの増し締めを行う水野メカニック>>

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粛々と作業を進める中野メカニック>>

 カミオン部門SS暫定順位
 1   501 チャギュイン カマズ 01:53:36
 2 500 カビロフ カマズ 02:01:20
 3 505 マルデーブ カマズ 02:05:26
 4 506 マシック リアズ 02:14:59
 5 508 ヴィレット ジナフ 02:15:47
 6 503 ヴァンギンケル ジナフ 02:17:44
 7 507 アデュア イベコ 02:24:40
 8 520 ベリンガー マン 02:26:45
 9 (1)  513 エルフリンク メルセデス 02:30:57
 10 (2)  514 菅原照仁 日野 02:33:33
 16 (3)  516 菅原義正 日野 03:00:56
※括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位
※順位は日本時間午前10時現在のもの

 カミオン部門総合暫定順位
 1   501 チャギュイン カマズ 12:31:23
 2 500 カビロフ カマズ 12:57:50
 3 508 ヴィレット ジナフ 14:55:56
 4 505 マルデーブ カマズ 15:30:26
 5 (1)  513 エルフリンク メルセデス 15:34:05
 6 506 マシック リアズ 15:49:37
 7 (2)  514 菅原照仁 日野 16:12:36
 8 503 ヴァンギンケル ジナフ 16:17:47
 9 523 オリベイラ メルセデス 17:29:59
 10 (3)  516 菅原義正 日野 17:37:21
※括弧内は排気量10リットル以下クラスの順位
※順位は日本時間午前10時現在のもの

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