2009/12/29 BUENOS AIRES 車両検査

2010年ダカールラリーの公式日程がスタート
車検を初日にパスした日野レンジャーは万全の体制で1日のスタートに備える

12月29日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで2010年ダカールラリー参加者の書類手続きと車両検査が始まった。南半球のアルゼンチンは今が初夏。例年だと強い日差しのもと、日中の気温は30度にもなるが、今年は異常気象で雨が多く、この日も曇り時々雨の不順な天候となった。会場となったのは前回と同じ市内の家畜品評会会場「ラ・ルーラル」で、競技車両と関係者が集まると会場はスタートを直前に控えた適度な緊張感と華やかなラリーの雰囲気に包まれた。

日野チームスガワラはこの日の午後2時45分が指定の出頭時間。日本から車両を運ぶ船がエンジントラブルで遅れるハプニングがあり、一時は南米到着の遅れが心配されたが、関係者の懸命なフォローもあって挽回し、無事24日には最終調整を行うブエノスアイレス近郊のアルゼンチン・トヨタの工場に到着していた。前日にはテスト走行も行い、上々の仕上がりを確認した日野レンジャーはこの日も順調に推移。主催者供与のGPSアンテナを装着するのに時間を要したものの、車検そのものは全く問題なく、1号車は516番、2号車にも514番のカーナンバーが貼られ、午後5時すぎには無事終了した。その後2台は会場を後にして市内のパルクフェルメへ。いよいよ1日のスタートを待つばかりとなった。

今回の出場に向けては09年大会終了直後から改良点の検討を始め、ラリー・モンゴリアへのテスト参戦や、フロントエンジン仕様への変更〜新潟での走行テストなど、ほぼ一年をかけて準備を進めてきたが、それも今日で一区切りとなる。日野チームの選手とメカニックたちは無事にスタートラインに着けた安堵の気持ちとともに、これから始まる競技の本番に向けて意欲を漲らせていた。


 
1号車ドライバー・菅原義正のコメント
例年のことですが、ここにきて急に(GPSの)アンテナを取り替える指示が出たり、まあ慣れているとはいえ慌しいですね。ともあれ車検を終えてほっとしました。明日から2日間、英気を養ってスタートに備えます。


 
1号車ナビゲーター・羽村勝美のコメント
配線のトラブルはありましたが、それ以外は順調そのもの。会場では日野車に対する注目度も感じましたし、これからの実戦に向けて良い刺激になりました。


 
2号車ドライバー・菅原照仁のコメント
今回も多くの人たちに様々な協力を頂いて無事スタートにこぎつけることが出来ました。船が遅れた以外はここまで順調で、ラリー本番に万全の体制で臨めます。


 
2号車ナビゲーター・鈴木誠一のコメント
車両も体調も良い感じ。雨が多いのは気になりますが、車検も無事に終わって、今は本番のスタートが待ち遠しいです


 
メカニック・門馬孝之(日野自動車)のコメント
一時は準備日程の遅れを心配しましたが、皆様の協力があって挽回。今日無事に車検を終えてまずは一安心です。これからラリー本番はもうやるしかない、という気持ちです。


 
メカニック・北村忍(北海道日野自動車)のコメント
車検では小さな配線のトラブルもあって苦労しましたが、無事終わってほっとしました。1日からは頑張るのみです。


 
メカニック・山崎貴士(東京日野自動車)のコメント
24日に車両を受け取ってからは順調に作業が進み、あっという間でした。とにかく間に合って良かったです。


 
メカニック・水野潤(愛知日野自動車)のコメント
車検が無事に終わって一区切りなのでほっとしたというのが正直な気持ちです。1日からの本番は全力で頑張ります。


 
メカニック・中野直也(広島日野自動車)のコメント
テスト走行を行った際に菅原(義正)さんに一発OKを頂いたときはほっとしました。今日の車検は初めてということもあり、自分はバタバタして雰囲気に圧倒された印象。他のカミオンを見る余裕はありませんでした。

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2号車のエンジンをチェックする検査員>>

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2号車に合格のシールを貼る検査員を見守る鈴木誠一>>

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無事車検を終え、本番に向けて意欲を漲らせるた2台の日野レンジャーとスタッフ>>

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車検会場を後にパルクフェルメへ向かう1号車>>

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