12日は04年ダカールラリーの中間休息日がブルキナファソのボボ・ディウラッソで設定された。マリ、モプティ付近の治安情勢から10日、11日の両日ステージがキャンセルされた今大会だが、この12日からは当初の日程に沿った進行に。空港の一角に設けられたビバークでは明13日からの後半戦に向けて各チームとも車両整備やクルーの体調管理に余念がなかった。
今大会に新型車両、日野レンジャープロFTで臨んだチームスガワラだが新型車につきもののマイナートラブルは僅かで思いのほか順調。軽量化されたボディー、改良された前後サスペンション、リファインされたJ08C‐TI型ターボインタークーラーエンジンなど車両全体の総合的なポテンシャル向上により、確実に従来モデルを上回る速さを見せている。今大会のカミオンクラスは8.8トンの車両重量に800馬力を誇るダフや、2トンに及ぶ軽量化を果たしたカマズ、ドライバー技量の進捗著しいカマズ、ブラジルチームなどライバルも強豪揃いで、レンジャープロFTにとって楽な戦いではないが、アフリカステージに入って本領を発揮。総合7位で前半戦を折り返している。
13日からの後半戦はボボ・ディウラッソ〜マリのバマコ間でのショートステージの後、舞台を再びモーリタニアへ移動。アヨウン・エル・アトラス、ティジカ、ヌアクショットと同国南部を巡り、17日にセネガルのダカールへ到達する。中でもティジカのビバークをアシスタンス不在で、マラソン行程となる同所を挟む2日間は後半戦の山場と目される。文字通り最後まで気の抜けない大会となりそうだ。同地域では昨夏の大量降雨によりラクダ草が例年以上に繁茂しており走行上の障害となって参加者を苦しめるなど、今大会のコース設定は比較的難易度が高い。チームスガワラの総合力を生かした戦いぶりでレンジャープロFTのさらなるポジションアップが期待される。
 | ドライバー・菅原義正
この休息日は日野自動車派遣のメカニックお三方に作業をお願いすることで、充分休みを摂ることが出来ました。若干日程はあきましたが、いよいよ明日から後半戦。気を抜かずにさらなる上位完走を目指します。
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 | ナビゲーター・鈴木誠一
アシスタンスのプロフィアFUは少々根太部分にクラックが入り、バイラーさんに溶接してもらいましたが、レンジャーのほうは順調。夕べ頑張ってもらったので、今日は小さい作業のみで終了しました。
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 | ナビゲーター・菅原照仁
明日のSSは堅い路面や木立でトラックには厳しいコース。ブッシュガードも取り付けました。でも、山場はやはりモーリタニアでしょうね。
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 | メカニック・門馬孝之
1日に雪のクレルモンフェランをスタートして以来、灼熱の今日まで、12日間で一年の季節を経験したようです。今のところ大きなトラブルがないので、体力的にも余裕がありますが、こうした気候の変化が疲労に繋がる部分も小さくなさそうです。
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 | メカニック・田中健一郎
ここの日中は暑いですね。夕べのうちに作業をあらかた済ませておいて良かったです。おかげで体調も万全です。
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 | メカニック・橋場弘
数日前にキャブアーチにクラックが入り、溶接したほかは順調です。明日から後半戦ですが、最後の巻き返しを期待しています。
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 つかの間の休息>>
 後半戦に向けて>>
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カミオン部門総合暫定順位 |
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1 |
414 V.チャギュイン |
カマズ |
35h 57' 20" |
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2 |
412 A.デ.アヴェゼド |
タトラ |
36h 56' 01" |
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3 |
417 G.デローイ |
ダフ |
37h 50' 30" |
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4 |
410 F.カビロフ |
カマズ |
37h 53' 17" |
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5 |
415 K.ロプライス |
タトラ |
38h 00' 25" |
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7 |
400 菅原義正 |
日野 |
42h 11' 31" |
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JRM ASSISTANCE
レース終了後、今回のアシスタンスサービスの詳細なレポートをご紹介いたします。 | |
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