アフリカステージ2日目はアトラス山脈南側にあるメルドゥーガの砂丘がメインの舞台。一昨年と同じルートで西部のワザザットへ抜ける行程だ。早々に砂丘越えも登場するが、足慣らしといった趣。ワジ(枯れ川)やキャニオン越え、砂地のピストとバラエティに富んだ内容で「パリ・ダカを凝縮した」とよく言われるSSである。
この区間でチームスガワラの日野レンジャープロFTは18番手スタートから快調にペースを上げ、CP1までに9番手に浮上。さらに後半ポジションを上げてカミオンクラス7位でゴールした。この結果により総合順位でも7位に大躍進。首位を行くカマズのチャギュインとのタイム差は1時間3分ほどで、これからの活躍ぶりが期待されるところだ。車両は昨日のトーイン調整などにより好調で、今日もまったくノートラブル。ワザザットのビバークに午後7時すぎに到着するとさっそくアシスタンスカミオンの脇で日野メカニックによる点検作業がはじまった。ここワザザットの飛行場に隣接したビバークは遠くに冠雪した山脈が連なり、標高も1200mを越えるため、朝夕の冷え込みは厳しい。大雪のクレルモンフェランをスタートした今回のダカールラリーだが、アフリカに渡ってもなかなか終日暖かい地域までの道のりは遠いようだ。
 | ドライバー・菅原義正
昨日までのツイスティな狭い道よりやはり砂丘の方が走りやすいし、自分の本領も発揮できる。レンジャープロFTはボディだけで約500kgの軽量化を果たしており、砂丘の走りもより軽快に。これからの難易度の高い砂漠が我々の勝負どころです。 |
 | ナビゲーター・鈴木誠一
昨晩キャブとショックアブソーバーステーの干渉を調整したり、トーアウトしていたアライメントを直したりといった作業の結果、今日は快調に走ることが出来ました。それにしても夜は冷えますね。 |
 | ナビゲーター・菅原照仁
今日のSSタイムは一昨年、同じ行程を走ったタイムを約20分短縮することが出来ました。ライバルも速くなっているのでなんとも言えませんが、新型レンジャープロFTの砂でのポテンシャルは高そう。モーリタニアの勝負が楽しみですね。
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|  |  キャンプ地にて>>
 キャンプ地にて>>
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カミオン部門SS5暫定順位 |
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1 |
414 V.チャギュイン |
カマズ |
4h 00' 27" |
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2 |
417 G.デローイ |
ダフ |
4h 04' 50" |
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3 |
412 A.デ.アヴェゼド |
タトラ |
4h 13' 28" |
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4 |
410 F.カビロフ |
カマズ |
4h 23' 34" |
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5 |
415 K.ロプライス |
タトラ |
4h 32' 51" |
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・ ・ ・ |
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7 |
400 菅原義正 |
日野 |
4h 49' 18" |
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カミオン部門総合暫定順位 |
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1 |
414 V.チャギュイン |
カマズ |
5h 34' 08" |
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2 |
417 G.デローイ |
ダフ |
5h 36' 54" |
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3 |
412 A.デ.アヴェゼド |
タトラ |
5h 50' 51" |
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4 |
410 F.カビロフ |
カマズ |
5h 55' 51" |
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5 |
415 K.ロプライス |
タトラ |
6h 17' 48" |
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・ ・ ・ |
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7 |
400 菅原義正 |
日野 |
6h 37' 23" |
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JRM ASSISTANCE
レース終了後、今回のアシスタンスサービスの詳細なレポートをご紹介いたします。 | |
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