STAGE 12  2004/01/13  ボボディウラッソ→バマコ
リエゾン:88 km - SS:213 km - リエゾン:365 km - トータル:666 km ステージ詳細>>
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後半戦初日はカミオン苦手な林間コース     
SS10番手で総合7位をキープ


 2日間のキャンセルと休息日を経て13日から競技を再開した04年ダカールラリーの後半戦初日はボボ・ディウラッソ〜バマコ間で213kmのSSが設定された。かつてWRC(アイボリー・コーストラリー)でも使われたことのある213kmのSSは基本的にハイスピード。前半、両サイドがブッシュに覆われた区間の後は、トロピカルな森の中のハードグラベル路面を行く。この道路は本来は村を結ぶ生活道路で、試走の後で大雨が降ったためグレーダーで整地されており、非常にスムーズなグラベルとなってコーションや距離が合わないことに。埃がひどく、追い越しも難しいため、選手のフラストレーションが溜まるSSとなった。もちろん道路の幅員は最小限。大きなギャップで揺すられる場所や小さな橋を渡る箇所も多く、車体の大きなカミオンにとっては我慢の連続である。
 また、村の部分ではGPSを利用したスピード取締りが行われ、違反者にはペナルティが課せられた。これは主催者支給のGPSのメモリー機構を利用したもので、制限速度を設定する村のGPSポイントをあらかじめ設定しておき、通過した際の速度(GPSには元々対地速度を計測する機能が備わる)を自動的に記録する仕組み。SSゴールでオフィシャルがGPSを操作してディスプレイされた数値を読み取る。以前はオフィシャルが速度計測用レーダーを構えていることもあったが、今回から導入された同システムによって全員が自動的にチェックされることになる。
 このSSでチームスガワラの日野レンジャープロFTは手堅い走りでカミオンクラス10番手を獲得。とはいえトップとのタイム差は僅かで、総合順位では7位のポジションを堅持した。明日から再びモーリタニアへ赴き、15日のビバーク地、マラソン行程のティジカを軸に後半戦の山場を迎えることから、まずは戦力を温存した格好だ。11日に訪れたばかりのバマコのビバークでは日野自動車のメカニックたちが元気に整備点検を行っていた。

菅原義正

ドライバー・菅原義正
今日はあえてリスクを犯さずに走りました。堅くて滑りやすい路面でアクシデントを起こしている車両もあり、クルマをベストな状態でモーリタニアへもって行く作戦で正解と思いました。勝負は明日からですね。
 
鈴木誠一

ナビゲーター・鈴木誠一
昨日交換したり、増し締めした部位の締め付けを確認する作業が今日のメインです。馴染んでいないと緩む原因になりますから。それ以外はノートラブルです。
 
菅原照仁

ナビゲーター・菅原照仁
このSSは危なかった。試走後に道路整備が入ったためにロードブックも合わず、ナビとしては苦労しました。途中後続車に何台かパスされましたが、それだけ抑えてもタイム差は小さい。明日からのモーリタニアに向けて万全の体制です。
 

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SS12>>

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 カミオン部門SS12暫定順位
 1  410 F.カビロフ カマズ 2h 24' 37"
 2  412 A.デ.アヴェゼド タトラ 2h 26' 57"
 3  417 G.デローイ ダフ 2h 29' 25"
 4  415 K.ロプライス タトラ 2h 30' 43"
 5  414 V.チャギュイン カマズ 2h 31' 14"

10  400 菅原義正 日野 2h 46' 53"

 カミオン部門総合暫定順位
 1  414 V.チャギュイン カマズ 38h 28' 34"
 2  412 A.デ.アヴェゼド タトラ 39h 22' 58"
 3  410 F.カビロフ カマズ 40h 17' 54"
 4  417 G.デローイ ダフ 40h 19' 55"
 5  415 K.ロプライス タトラ 40h 31' 08"

 7  400 菅原義正 日野 44h 58' 24"

 
JRM ASSISTANCE
レース終了後、今回のアシスタンスサービスの詳細なレポートをご紹介いたします。

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