STAGE 17  2004/01/18  ダカール→ダカール
リエゾン:42km - SS:27km - リエゾン:37km - トータル:106km ステージ詳細>>
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カミオンクラス5位で波乱の大会を完走     
日野メカニック3名と共にダカールにフィニッシュ


 18日はダカールラリー第26回大会の最終日。大西洋岸に位置する塩湖ラックロゼを周回する伝統的なビクトリーランは、例年とは逆にラックロゼがSSスタート、海岸がゴールとされた。しかも恒例の仮表彰はそこでは行われず、37kmのリエゾンで戻ったメリディアンプレジデントホテルの駐車場にフィニッシュポディアムを用意。そこが今大会のゴールという設定である。27kmの最終SSは順位には殆ど影響しないが海岸沿いの砂は重く、疲れた車体にはリスキー。かつてタトラのロプライスが優勝を目前にこの区間でリタイヤを喫したこともある。文字通り最後まで気の抜けないのがダカールラリーだ。
 今大会に新型車両、日野レンジャープロFTでエントリーしたチームスガワラはこのSSを堅実に走って5番手でゴール。無事にリエゾンも終えてカミオンクラス総合5位のポジションを確定した。今回大会のカミオンクラスは大幅軽量化とパワーアップを果たしたカマズや、極めてパワフルなダフなど戦力レベルが全体にエスカレート。その中でレンジャープロFTは従来モデルを凌駕するパフォーマンスを見せ、ベテランチームの総合力とあいまって善戦した。順位としては前回大会と同じ5位となったが、その内容は積極的に戦った結果で、中型クラスの競技車両として相応に煮詰められた仕上がりを感じさせている。
 メリディアンホテルのポディアムではカマズ、ダフに続いて大きな鯉幟を付けたレンジャープロが登場。真新しい白いレーシングスーツを着用した3名のクルーがキャブから降り、日野自動車及び販売会社から派遣されたメカニック3名と共に台上に降り立つと大きな歓声が上がった。約1年かけて準備を進めてきた04年ダカールラリーもこれで終了。しかし、この日はまた次回大会に向けてのスタートでもある。チームは19日に車両の船積み手続きなどを行い、20日未明にフランスへ。22日には帰国の予定だ。

菅原義正

ドライバー・菅原義正
無事ダカールにゴールできたことに対し、チームならびに協力してくださったみなさんに感謝したい気持ちで一杯です。今回は新車で積極的に走ったためトラブルも懸念されましたが、思いのほか順調でした。どうもありがとうございました。
 
鈴木誠一

ナビゲーター・鈴木誠一
出発前に壮行会でした約束が守れて良かったです。今までは到着後一人でしていた作業もメカさんのおかげで負担が減りました。今日も当然ながらノートラブルでした。
 
菅原照仁

ナビゲーター・菅原照仁
今年は強豪ライバルのひしめく中、パンク2回以外はノーミスで走りきり、ライバルに割ってはいる成績が残せました。我々の力を出し尽くした結果であり、現状体制でのベストだと思います。
 
門馬孝之

メカニック・門馬孝之のコメント
長いようで短いラリーの日々を終えて疲れたような疲れていないような不思議な感覚です。それにしても大きなトラブルなく、完走できて良かった。3人メカニックがいると分担して流れよくスムーズな作業が出来ました。
 
田中健一郎

メカニック・田中健一郎のコメント
パリ・ダカのメカニックという幼い頃からの夢がかなったことに感謝しています。この18日間は3倍の速さで毎日が過ぎていきました。現場では今まで6年間メカニックをやってきて、ぬるま湯につかっていたことを痛感。かつてのエアメカと違い陸路の移動なので色々なアフリカを見ることが出来たのも良かったです。
 
橋場弘

メカニック・橋場弘のコメント
無事に終わって良かった。新型になって前回より上の順位に行ける期待もありましたが、その半面自分が来たことでポジションが落ちたらどうしようと心配もしていました。その意味ではほっとしています。正直なところチャンスがあればまた来てみたい。(ラリーのメカニックは)大変ですが、やりがいのある仕事です。
 

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ポディアムにて>>

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ポディアムをあとに>>

 カミオン部門SS17暫定順位
 1  442 H.ステイシー ダフ 18' 51"
 2  416 H.ベックス ダフ 19' 28"
 3  412 A.デ.アヴェゼド タトラ 20' 09"
 4  423 I.マルデーブ カマズ 21' 05"
 5  400 菅原義正 日野 21' 08"

 カミオン部門総合順位
 1  414 V.チャギュイン カマズ 68h 13' 49"
 2  410 F.カビロフ カマズ 69h 07' 27"
 3  417 G.デローイ ダフ 69h 42' 17"
 4  423 I.マルデーブ カマズ 75h 04' 09"
 5  400 菅原義正 日野 76h 08' 52"

 
JRM ASSISTANCE
レース終了後、今回のアシスタンスサービスの詳細なレポートをご紹介いたします。

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