後半戦の難所となるマラソン行程2日目はモーリタニアのティジカ〜ヌアクショット間で590kmのロングSSが行われた。今大会最後のロングSSとなる同区間はラクダ草の生い茂ったバンピーな砂地の丘陵が延々と続き、途中フラットな場所ではスピードが出せるものの、前日までの降雨の影響らしく砂は湿って重いため平均速度は上がらず、日中の暑さと共に再び我慢のステージとなった。また、途中の砂丘越えは高低差はさほどないもののスタックする車両もあり、終盤の波乱を招く結果となっている。
新型車両日野レンジャープロFTで参戦中のチームスガワラはこのSSで渾身の走りを見せ、8番手スタートから砂丘越えでスタックしているライバルを尻目に快走。CP1までに5位に浮上。さらに一時CP2では4位につけるなど快調な走りを見せた。結局ゴールの順位は5番手となったが、この結果により総合順位でもスタックしていた2台のタトラ勢を抜いて5位に躍進。強豪ライバルとの戦いで持ち前の粘りを発揮して見せた。明日はモーリタニア最後のSSが210kmに渡ってセネガル国境近くまで設定され、その後セネガル川を渡ってダカールへ到達。ゴールはすぐそこだが実質的な最後の勝負となるだけに決して気が抜けない。マラソン行程のティジカをパスして一足先にヌアクショットに着いていたアシスタンス部隊は2日ぶりの整備作業を真剣な面持ちで行っていた。
 | ドライバー・菅原義正
今日の砂は湿っていて走りにくかった。中盤以降はスピードが出せる路面になりましたが、みんな大変だと思います。明日はダカールまで気を抜かずに頑張ります。
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 | ナビゲーター・鈴木誠一
キャブアーチの左右にクラックが入ったり、右前輪ハブのプリロード不良かグリスが焼けたりと、少々トラブルもありますが、日野のメカニックさんがしっかりやってくれるので大丈夫。今日はタトラが埋まってましたね。
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 | ナビゲーター・菅原照仁
ナビゲーションは全く問題なく、必要ない?くらい。明日はGPSなしのナビゲーション区間なんですが、ロードブックを見る限りは難しくなさそうです。
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 ビバークにて>>
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カミオン部門SS15暫定順位 |
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1 |
410 F.カビロフ |
カマズ |
8h 19' 33" |
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2 |
417 G.デローイ |
ダフ |
8h 22' 34" |
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3 |
414 V.チャギュイン |
カマズ |
8h 47' 49" |
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4 |
442 H.ステイシー |
ダフ |
9h 26' 34" |
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5 |
400 菅原義正 |
日野 |
9h 33' 00" |
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カミオン部門総合暫定順位 |
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1 |
414 V.チャギュイン |
カマズ |
64h 40' 18" |
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2 |
410 F.カビロフ |
カマズ |
65h 43' 12" |
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3 |
417 G.デローイ |
ダフ |
66h 09' 57" |
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4 |
423 I.マルデーブ |
カマズ |
71h 23' 12" |
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5 |
400 菅原義正 |
日野 |
72h 17' 45" |
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JRM ASSISTANCE
レース終了後、今回のアシスタンスサービスの詳細なレポートをご紹介いたします。 | |
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